タメ認知② 赤いりんごを白くする?
手元にりんごがあったので写真を取りました。
問題です。これは赤りんごですか?
誰がどう見ても赤りんごですね。
誰がどう見ても赤いこのりんご、実は赤りんごではないんです。
科学で「補色」というものが存在します。
例えば、上のイラストで緑の葉っぱは、
緑と黄色以外の光を吸収するので、反射光や透過光が緑色になるんです。
人間は緑色の反射光を見て「この葉っぱは緑色だ」と認識するだけなんです。
では、写真のりんごはどうでしょうか?
赤以外の色を吸収するから、人間には赤に見えるだけですね。
「赤く見えるから、このりんごは赤りんごだ」というのは本質的には違うんです。
それは、人間にも同じことが言えます。
まわりから明るく面白い人と思われている人が、
実は自分から明るく振る舞っているだけだった、なんてことありますよね。
外見と中身って必ずしも一致しないんです。
明るく優しい人だと思っていたら、
その人がものすごく悩んでいる可能性もあります。
生徒も講師も、子どもも大人もみんなそうです。
悩みがなさそうでもなにか悩んでいるのではないでしょうか?
そういう私も能天気でいつも余裕なフリをしていますが、
レッスン前には、予習して練習して時間計って全力で準備しています。
ただ、そういう側面を見せないようにしているだけです。
悩みます。考えます。落ち込んだり浮かれたりします。
でも、それらは全く悪いことではありません。
人間が成長するには必要なことなのです。
悩むときは悩んでください。考えるときは考えてください。
そうやって考えるということは、真剣にものごとを考えているのですから。
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