今日の翻訳「二番煎じ」

Kenneth Feldman

直訳すると"Second brew(of tea)"なのですが、英語圏でお茶以外に対して二番煎じの意味合いで"Second brew"と使われるのは珍しいです。(イギリスであれば東亜圏ほどではなくともお茶文化はあるので理解してくれるかもしれません)
 
よく耳にするのは"hand (me) down"(お下がり)や"recycled"または"rehashed"(作り直し)なのですが、これらは二番煎じの「同じ物又は発想から抽出された劣等品」というニュアンスを完全に体現できていないと思います。
 
なので「二番煎じ」のニュアンスを極力受け継ぐ造語(compound adjective)を考えてみたいと思います。まずは劣等感を表すのに適切な言葉は"inferior","second-class","poor", "lower"などがまず浮かびますが、"ignoble","low-grade","one-horse"などの低い経済的地位を表す言葉を使ってもいいかもしれませんね。
 
次に同じ物や発想を表す言葉として"identical","suchlike","carbon-copy","selfsame"が浮かびますが"identical"は「区別がつかない」というニュアンスがあり、劣等と相対するので不相応かもしれません。ほかには「双子」"twin"なども面白いかもしれませんね。
 
結論としてはinferior-selfsameが個人的には一番しっくりくるのですが「お茶」という核心がなくなってしまいますね。
 
皆さんは「二番煎じ」どう英訳しますか?
 
因みにアメリカのメジャーな緑茶は砂糖ガンガンで飲めたもんじゃありません。コンビニで買うときはご注意を。

保存リストに追加済み

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

コメント (0)

ログインして、コメント投稿 ログイン »

出身国:

居住国:

教えるカテゴリ

講師の言語

英語   ネイティブ
日本語   ネイティブ
スペイン語   カタコト

Kenneth Feldman講師の人気コラム

  • 英語/英会話

    今日の和訳 Cherry on top

    今日はもしCherry on topと日本語で言いたい時、どう伝えるのが適切か考えていきます。まずCherry on topの意味は「元々良い物(者)の(1)最も優れている部分(2)最終工程」です。...

    Kenneth Feldman

    Kenneth Feldman

    0
    2909
    2023年1月2日
  • 英語/英会話

    今日の翻訳「二番煎じ」

    直訳すると"Second brew(of tea)"なのですが、英語圏でお茶以外に対して二番煎じの意味合いで"Second brew"と使われるのは珍しいです。(イギリスであれば東亜圏ほどではなくと...

    Kenneth Feldman

    Kenneth Feldman

    0
    2774
    2022年10月1日
  • 英語/英会話

    今日の英単語 So be it

    直訳すると「なのであれはこう」なのですが「しょうがない」という意味の英単語で、個人的に非常にかっこいい言い回しだと思います。ニュアンス的には本能寺の変で信長が言ったとされる「是非も及ばず」が最も近い...

    Kenneth Feldman

    Kenneth Feldman

    0
    2054
    2022年9月24日
  • 英語/英会話

    「翻訳の難問:英語での「ノーパン」の解読」 Lost in Translation: Deciphering the No-Pants Conundrum in English

    「翻訳の難問:英語での「ノーパン」の解読」 "Lost in Translation: Deciphering the No-Pants Conundrum in English" 英語の "No ...

    Kenneth Feldman

    Kenneth Feldman

    0
    1990
    2024年1月26日
« 全講師コラム一覧へ戻る
お気軽にご質問ください!