全く関係なくてもこの時期は嫌なものを感じるね。
塾講師時代はセンター試験の応援に行ったものだ。
朝早く起きて応援に行きその後通常通り午前10時から仕事だから、
朝が苦手な私は大嫌いなイベントだった。
「なんて薄情な奴なんだ」と言われていたが、辛いものは辛いのだ。
この時期は特に疲れているから貴重な睡眠時間には変えられない。
一度だけ受験生の応援が任意のときがあった。
「やった!少し休めるぞ!」と正々堂々不参加にしたら、
「ケイスケ、本当に良いのか?」と何度も先輩方に念を押された。
1mgくらいは生徒を応援したほうが良いかなと思っても、
残された体力ゲージを見ると保身に走ってしまうのも無理はない。
当日応援に駆けつけなかったのは私だけだった。
みなさんは本当に仕事熱心なようだ。
そんな私だが、応援に参加して良かったと思うことがあった。
寒い朝に先輩と二人で立っていると笑ってくれる生徒がいた。
「先生おはようございます!」
友達と一緒にいてもお構いなし。
中には冗談交じりで、
「寒い中おつかれさまです!」
「こんなとこで何やってるんですか!」
と満面の笑顔で話しかけてくれる生徒もいた。
なるほど。高校生と言えどまだ幼いんだな。
普段散々生意気な態度を取ってても緊張してるんだ。
と私も意外な側面を見ることができて嬉しかった。
そりゃそうだ。
地元の高校生は試験といえば高校入試くらいしか受けていない。
大学入試は規模も難易度も違う。
人生を左右する試験のうちの一つを受けるんなら緊張して当然だ。
そんなとき、見知った先生の顔があったらリラックスできるのかもな。
用意していたキットカットがなくなり笑顔で挨拶するだけでも、
生徒たちはパッと明るい表情になった。
私の睡眠時間は消えたが、たまにはこういうのも良いものだ。
試験の心構えとか持ち物はTwitterやYouTubeでいろんな人が書いている。
今さら私が書くことで特別なことはないだろう。
でも、せっかくコラムを書いたんだし、昔を思い出して書いてみよう。
①試験当日に自分の能力の200%を出そうとしない。
当たり前だけど自分の能力以上のことはできない。
逆に変に緊張して本来の力が出せなくなってしまう。
いつも通りにやるだけ。
自己ベストは目指さなくて良い。
いつも通り寝ていつも通り起きていつも通り模試を受ける感覚で良い。
②過去は振り返らない。
過去は後悔しても変えられないんだ。
良くても悪くても切り替えることが大事。
○○が良かったから△△は力抜こうとか、
✕✕でミスしたから□□で挽回しようとか思わないこと。
問題を解く機械のように淡々と鉛筆を走らせるのだ。
目標点とか偏差値とか全部忘れてしまえ。
気合や根性があればできるものでもない。
身体と心の健康が第一。自分に負けなければ良い。
行ってこい、受験生!