「きれいなバラには棘がある」という言葉があります。
主に、表の姿に惑わされると痛い目にあるとか、表と裏では違うという意味でしょうか。
ほめ言葉にも棘があります。悲しいかな、あります。結果的に!
褒め言葉を言われたら、嬉しいと普通は思います。ただ、そう思わない人、時もあります。
生徒からの褒め言葉で、逆に不快になったことが2回あります。
数年ほど前、日本語を教えていて、これほどの褒め言葉があるだろうかと思った言葉がありました。
その生徒は、一通りレッスンを褒めた後、殺し文句のような嬉しい言葉を口コミに書いていました。
「この先生のについていけば、間違いないです」と、こんな日本語だったと思います。
すごい褒め言葉です。
口コミでこれを見たときは、大変喜びました。
どの先生もこんなこと言われれば、感激すると思います。
私も嬉しかったし、またレッスンを受けてくれるだろうと思いました。
確かに何回も受けてくれました。
ただ、その生徒は、自分がレッスンを受けた他の先生のほとんどに同じ言葉を言っていました。
口コミ、自分以外の先生のコメント見ることもありますからわかります。
口コミは、参考になることもありますからよく見ます。(最近は、見ませんが。)
このような褒め言葉をどの先生にも書くのはいかがなものかと思います。
「この先生について行けば間違いないです」
今となっては、トラウマのような言葉です。
日本語の持つその意味、語感、外国人でもわかると思いますが、どうでしょうか。
そのことがわかった後、私は、さりげなくその生徒に言いました。
だれにでも同じ文句、同じ褒め言葉を使うのはやめたほうがいいと言いました。
この生徒は、何も感じなかったのか、その後も他の先生に同じ殺し文句的最高の褒め言葉を書いていました。
生徒批判と受け取られるかもしれませんが、私はどうしても我慢が出来ませんでした。
いい気分にさせておいて、不快にさせる。
悪気はないのかもしれませんが、結果的に不快にさせたわけです。
私が敏感過ぎるでしょうか。
私も人間ですから。他の先生も人間ですから。不快に思った先生は、私だけではないことは、容易に察しが付
きます。
最近、口コミでこの生徒をほとんど見ないので、今はレッスンを受けてないのでしょう。
マイ生徒のページからその生徒を削除した私は、悪でしょうか。
もう一人り感心できない生徒がいました。
何回もレッスンを受けていた生徒ですが、まとめて口コミを書いていました。
この生徒もずいぶん前です。
私への長文の口コミが3つ書かれていました。
口コミは、基本的にいいことしか書かれません。(1度だけ悪口書かれたことはありますが)
その3つの長文の口コミは、いい内容だったと思います。外国語で書かれていました。
ただ、それが3つとも100%同じ文でした。
同じ先生からのレッスンでも、違うレッスンを受けているわけですから
口コミのコメントが同じということはありえません。長文の口コミコメントですから。
しかも、その生徒は、他の先生へも同じ口コミコメントを書いていました。
私へのコメントと100%同じです。 100%。 同じ口コミが4つ並んでいました。
コピペです。
コピペして口コミ投稿して何をしたかったのでしょうか。だいたい想像できますが。
とても残念な行為です。
このことは、他の生徒に何人か聞いてみました。どう思うか、いろんな人にも聞いてみました。
たくさんの人に聞いてみました。私と同じ意見で、皆あきれていました。
口コミは、レッスンを受けて、本当にいいレッスンだったというときに書くことがほとんどでしょう。
私も、たくさん口コミを書いてもらいました。そのことは、嬉しいことです。
ただ、上2つの件は大変残念です。
ほとんどの生徒の口コミは、正直な、いい意見で嬉しいものです。
でも、私には例外が2ありました。棘が2つありました。
私は、口コミを書いてくれと生徒に言いません。
先生から口コミ依頼をされるのが嫌な生徒は、意外と多いです。
私も、最初はたまに
「レッスンが良かったら口コミ書いてください」と言っていた時期もありました。
でも、口コミは生徒が任意で書くものですから、生徒への強制、あるいは強制と感じられる言動は
慎むべきではないかと思い、口コミ依頼はしないことにしています。
口コミをレッスンの条件にしている先生もいるそうです。どひゃ~。
また、褒め言葉でいえば、やたらと生徒を褒める先生も多いようです。
You tubeで日本語オンラインレッスンの様子をあげている他のプラットフォームの先生がよくいま
す。
やたら褒めまくっています。
生徒は言いませんが、初級のころは嬉しくても、
レベルが上がると、
ちょっと日本語を話しただけで
褒められるということに対して、かえって不快に思う生徒は非常に多いようです。
何人もの生徒に聞きました。
褒めればいいというものではありませんね。
本当に感心したとき、具体的に、心から生徒を褒める。これが大事だと思います。
先生も生徒も、褒め言葉が、あだになることは意外と多いようです。
批判的な内容になりましたが、「いいはいい、悪いは悪い」ですから、敢えて今日は書きました。
きれいごとだけ言うのは簡単です。でも相手のことを思うなら、時には厳しいことも言うべきでしょう。
結局、生徒のため、先生のためですから。
「きれいなバラには棘がない」 先生、生徒でありたいものです。
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