幸せに”なる”か、幸せで”いる”か？

幸せとは、"なる"ものでしょうか。今、まだ幸せでない自分が、何かによって幸せに"なる"のだ、という考え方と、幸せで"いる"かどうかは、自分次第。つまり、自分が選ぶことが出来るという考え方、あなたはどちらが好きですか？
前者は、幸せかどうかは、自分とは切り離された、他の何かの有無によって決められます。後者は、自分の心の状態が左右するもの。自分でコントロール可能だという考え方です。

以前、傾聴ボランティアとして活動していた時、世間的な物事の判断基準を全て信じて、自分はそこから外れているから、誰にも好かれないし将来に希望が持てないと、打ちのめされている方がいました。自分がどう思うかどうかではなく、他の人がどう思うかが絶対的な基準になっていたのです。

幸せになるには〜が必要。〜をすべき。〜でなければならない、etc。
他の誰かに当てはまるその基準が、果たして自分にもピッタリ当てはまるのかどうか、それは本来、自分自身にしか分からないことだと思いませんか。
自分が本当に欲しているものは何か？自分が自分にどこまで正直になれるか。全てはそこから始まるのではないかなと思います。

例えば、自分は何をしている時に楽しいと感じているのか？誰と居る時にリラックスしているのか？どんな時にワクワクして来るのか？などなど、たくさん、自分に問いかけてみてください。経験や年月と共に、それが変わって来ることもあります。前は楽しかったけど、今はそれ程でもないなと感じたら、無理に続けることをやめる。人との付き合いも同じこと。自分の気持ちにとことん向き合ってみると、どこか違和感を感じたり、すっきりしないことが次第にはっきりして来ます。

そして、数多の自分への問いかけを繰り返しながら、日々の何気ない暮らしの中で、静かに満ち足りた気持ちでいることに気づく。自分を幸せにするものとは、自分への問いかけと、それを認めて受け入れる自分への信頼感。それが現在、私の思う「幸せ」の在り方です。