【日本語コラム+音声♪】第64回:日本のくじ ~歴史編~

Masumi_

★日本語コラム 第64回
<日本のくじ ~歴史編~>


前回のコラムではくじに関連した私の個人的なお話をしましたが、
今回からが本題、日本におけるくじについて
色々な角度からご紹介していきたいと思います!
まずはその歴史から見ていきましょう。
なお、運勢を占いたいときや、物事をランダムに決定したいときにも
くじを使うことがありますが、
今回は、景品や賞金などが当たるくじに焦点を絞ってお話しします。

さまざまな景品が当たるくじ引きを「福引」と呼びますが、
この福引の原型とされているのが、730年に聖武天皇が行なった余興です。
正月に宴をひらいた際、列席した人々に文字の書かれた紙片を選ばせ、
その文字に応じた景品を与えたとされています。

一般の庶民がくじを引いて楽しむようになったのはそれよりずっと後、
江戸時代になってからで、
この時代には「富突き」と呼ばれる、賞金の当たるくじ引きが大流行していました。
事前に売り出される番号札を人々が購入し、
抽選日の当日には、それと同じ番号の書かれた木札を入れた箱が用意され、
箱にあけられた穴から中を見ずに木札を錐で突き刺して
選ばれた木札の番号を当選番号としていくという方法がとられていたそうで、
「富突き」の名はここから来ています。
富突きは寺社の資金調達を目的として開催されており、
政府から許可を得た特定の寺社以外が
類似の、賞金をかけたくじ引きを行なうことは禁止されていました。
同じ頃、たくさんの紐の中から1本を選んで引き、
その先に結び付けられた景品が当たるという形式の福引も人気を集め、
おもちゃを景品としたものには子供も熱中していたそうです。

現在では、賞金が手に入るくじを
個人や一般の企業が販売することは法律で禁止されており、
都道府県や指定都市によるものだけが「宝くじ」と呼ばれ
例外的に認められています。
無料で配布される券によって参加できる福引や、
有料のくじでもハズレのないものなどはこういった法律には抵触しませんが、
商品の相当金額の上限など、様々な規則があるので、
イベントなどでくじを行なう際には実は注意が必要です。

・・・・・

今回のコラムはここまで。
次回のコラムでは「宝くじ」に注目してお話ししていきたいと思いますので、
どうぞお楽しみに♪
それではまたお会いしましょう^^


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\ここから下は読み仮名つき↓↓↓/


★日本語(にほんご)コラム 第(だい)64回(かい)
<日本(にほん)のくじ ~歴史(れきし)編(へん)~>


前回(ぜんかい)のコラムではくじに関連(かんれん)した
私(わたし)の個人的(こじんてき)なお話(はなし)をしましたが、
今回(こんかい)からが本題(ほんだい)、日本(にほん)におけるくじについて
色々(いろいろ)な角度(かくど)から
ご紹介(しょうかい)していきたいと思(おも)います!
まずはその歴史(れきし)から見(み)ていきましょう。
なお、運勢(うんせい)を占(うらな)いたいときや、
物事(ものごと)をランダムに決定(けってい)したいときにも
くじを使(つか)うことがありますが、
今回(こんかい)は、景品(けいひん)や賞金(しょうきん)などが当(あ)たる
くじに焦点(しょうてん)を絞(しぼ)ってお話(はな)しします。

さまざまな景品(けいひん)が当(あ)たるくじ引(び)きを
「福引(ふくびき)」と呼(よ)びますが、
この福引(ふくびき)の原型(げんけい)とされているのが、
730年(ねん)に聖武(しょうむ)天皇(てんのう)が
行(おこ)なった余興(よきょう)です。
正月(しょうがつ)に宴(うたげ)をひらいた際(さい)、
列席(れっせき)した人々(ひとびと)に
文字(もじ)の書(か)かれた紙片(しへん)を選(えら)ばせ、
その文字(もじ)に応(おう)じた景品(けいひん)を
与(あた)えたとされています。

一般(いっぱん)の庶民(しょみん)がくじを引(ひ)いて
楽(たの)しむようになったのはそれよりずっと後(あと)、
江戸時代(えどじだい)になってからで、
この時代(じだい)には「富突(とみつ)き」と呼(よ)ばれる、
賞金(しょうきん)の当(あ)たるくじ引(び)きが
大流行(だいりゅうこう)していました。
事前(じぜん)に売(う)り出(だ)される番号札(ばんごうふだ)を
人々(ひとびと)が購入(こうにゅう)し、
抽選(ちゅうせん)日(び)の当日(とうじつ)には、
それと同(おな)じ番号(ばんごう)の書(か)かれた木札(きふだ)を
入(い)れた箱(はこ)が用意(ようい)され、
箱(はこ)にあけられた穴(あな)から中(なか)を見(み)ずに
木札(きふだ)を錐(きり)で突(つ)き刺(さ)して
選(えら)ばれた木札(きふだ)の番(ばん)号(ごう)を
当選(とうせん)番号(ばんごう)としていくという方法(ほうほう)が
とられていたそうで、
「富突(とみつ)き」の名(な)はここから来(き)ています。
富突(とみつ)きは寺社(じしゃ)の資金(しきん)調達(ちょうたつ)を
目的(もくてき)として開催(かいさい)されており、
政府(せいふ)から許可(きょか)を得(え)た
特定(とくてい)の寺社(じしゃ)以外(いがい)が
類似(るいじ)の、賞金(しょうきん)をかけたくじ引(び)きを
行(おこ)なうことは禁止(きんし)されていました。
同(おな)じ頃(ころ)、たくさんの紐(ひも)の中(なか)から
1本(ぽん)を選(えら)んで引(ひ)き、
その先(さき)に結(むす)び付(つ)けられた景品(けいひん)が
当(あ)たるという形式(けいしき)の福引(ふくびき)も
人気(にんき)を集(あつ)め、
おもちゃを景品(けいひん)としたものには
子供(こども)も熱中(ねっちゅう)していたそうです。

現在(げんざい)では、賞金(しょうきん)が手(て)に入(はい)るくじを
個人(こじん)や一般(いっぱん)の企業(きぎょう)が
販売(はんばい)することは法律(ほうりつ)で禁止(きんし)されており、
都道府県(とどうふけん)や指定都市(していとし)によるものだけが
「宝(たから)くじ」と呼(よ)ばれ
例外的(れいがいてき)に認(みと)められています。
無料(むりょう)で配布(はいふ)される券(けん)によって
参加(さんか)できる福引(ふくびき)や、
有料(ゆうりょう)のくじでもハズレのないものなどは
こういった法律(ほうりつ)には抵触(ていしょく)しませんが、
商品(しょうひん)の相当(そうとう)金額(きんがく)の上限(じょうげん)など、様々(さまざま)な規則(きそく)があるので、
イベントなどでくじを行(おこ)なう際(さい)には
実(じつ)は注意(ちゅうい)が必要(ひつよう)です。

・・・・・

今回(こんかい)のコラムはここまで。
次回(じかい)のコラムでは「宝(たから)くじ」に注目(ちゅうもく)して
お話(はな)ししていきたいと思(おも)いますので、
どうぞお楽(たの)しみに♪
それではまたお会(あ)いしましょう^^


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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
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