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「デイケア」と “daycare” のちがい

Candice Nina

「祖母が週に3回デイケアに通っています。」

こんな一文、“My grandmother goes to daycare three times a week.” と英訳した時に、変なリアクションをされたことはありませんか?


日本語で「デイケア」というと、一般的には高齢者向けの通所サービスを指します。

・リハビリや入浴支援、レクリエーション活動

・看護師や介護スタッフによる見守り

・送迎つきで、日中だけ施設に通う

・医療系の「通所リハビリ」と福祉系の「通所介護」がある

つまり「高齢の方が、日中だけケアや活動のために通う場所」が「デイケア」ですね。


一方、英語で daycare というと、ほとんどの場合、乳幼児や未就学児を預かる場所を意味します。

・“My son goes to daycare.”(=保育園に通っている)

・“I need to find daycare for my baby.”(=子どもを預ける場所を探している)

つまり、英語圏で daycare と言えば、子ども向けの保育施設が第一に連想されます。


“My grandmother goes to daycare three times a week.” → 「なぜ高齢者が保育園に行くの?」と誤解されてしまいます。


では、「祖母が週に3回デイケアに通っています」は英語でどう言えばよいでしょうか?

より自然で伝わる表現はこちら:

“My grandmother goes to an adult day care program three times a week.”

“adult” を加えることで、「高齢者向けの施設である」ことを明確に伝えることができます。これで誤解されなくなります。


カタカナ英語は便利ですが、「それ、英語ではどう聞こえる?」と一度立ち止まってみるだけで、伝わり方がぐっと変わります!

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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