皆さんこんにちは!
いつもレッスンをご受講いただき、またこちらのコラムをご覧いただきありがとうございます!
さて、前回からだいぶ時間が経ってしまいましたが、
「どうして私が声楽を志すに至ったのか」
を引き続きお話していきたいと思います。
Part1では、私が高校生のときに様々な大学の体験レッスンに足を運んだことをお話させていただきました。
私が声楽を始めたきっかけ Part1
この時点で音楽大学の進学に決定打がない状態でしたが、漠然と音楽には触れていたいという気持ちはいつも心にありました。そこで音楽大学の夏期講習会に足を運んでみることにしました。
音楽大学では、主科やピアノの個人レッスンに加え、受験に必要な楽典、聴音などの授業が受けられる講習会が毎年夏と冬に開催されています。
高校2年生の時、とある大学の講習会では、
「あなたのような独特な声では、声楽科は難しい」 「歌よりもピアノの方がよく弾けている」
というような厳しいコメントをもらったこともありました。
でもそんなときに私は自分の本当の気持ちに気付いたのです。
「悔しい。ピアノじゃなくて、歌が上手くなりたい。」
漠然と音楽がやりたかった気持ちが、いつの間にか歌に傾いていることに初めて気づきました。
そして、高校三年生の夏休みに、とある大学の夏期講習で、ある声楽の先生に出会いました。
まず先生は一曲聴くと、
「あなたはまずソプラノではなく、メゾソプラノです。
今歌っている高い音域でなく、中声用の楽譜を使って、練習しなさい。」
と声をかけてもらいました。
さらに、私が今までピアノや作曲を一生懸命やってきた経験をお話しすると、
「あなたが今まで培った音楽経験を歌に生かしなさい、それが音楽を理解するのに役立つのだ」
と。
先生のレッスンを受け、初めて自信を持って歌うことができました。
このとき、初めて私は歌う喜びを実感し、この先生の元で声楽を学ぶ決心ができました。
そしてその大学を単願受験。
無事に合格することができ、ようやくスタートラインに立つことができました。
先生に出会わなければ、きっと私が声楽の道に進むことはなかったと思います。
そして私が日々感じる歌を通して得られる幸せを味わうことは、決してなかっただろうと。
先生には本当に心から感謝しています。
しかしながら、根本にあったネガティブな気持ち、「自分は歌をやってはいけない声を持つ人間」というコンプレックスは、なかなか拭えずにいました。
それでも、私がどうしてもドイツで歌がやりたかったのには理由があるんです。
きっかけは大学での「ある授業」でした。
というわけでPart 3につづく。
コメント (0)