※「仕事の力」は、仕事のなかでわたしが感じたこと、感じていることをお伝えするコラムです。
厚生労働省(こうせいろうどうしょう)の調査(ちょうさ)によると、
2021年3月に大学を卒業して就職した社員のうち
入社3年以内に離職(りしょく)した人の割合は
34.9%だそうです。
3人に一人は、3年以内に転職(てんしょく)するということですね。
確かに、会社というものは、
入ってみなければわからないものです。
いくら、ネットで調べても、人の話を聞いても、
外(そと)からは決してわからないのが会社というものだと思います。
夢を抱(いだ)いて就職しても、
あるいは、夢があればあるほど
現実とのギャップに悩(なや)み、
もっと自分に向(む)いた仕事があるのではないかと
考えてしまう気持ちはよくわかります。
(私も、若い頃
もっと自分に向いた仕事があるのではないかと悩(なや)みました。
当時(とうじ)は、簡単に転職(てんしょく)できる時代ではなかったので、
そのままがんばりましたが、
今は、それよかったと思っています。)
でも、自分に向(む)いた仕事ってなんでしょう?
もちろん、それは人によって違(ちが)います。
エドガーH.シャインというアメリカの心理学者が
キャリアアンカーという考え方を提唱(ていしょう)しています。
キャリアアンカーという言葉には、
難(むずか)しい定義(ていぎ)もありますが、
私は、
「仕事の中で、その人が大切にしたい価値観(かちかん)/生き方」
だと理解しています。
彼は、キャリアアンカーを
次の8つに分類(ぶんるい)しています。
そしてほとんどの人が、
そのいずれかに当てはまる価値観(かちかん)/生き方を持っている、
と言っています。
①専門能力(せんもんのうりょく)を発揮(はっき)したい
②経営管理能力(けいえいかんりのうりょく)を発揮(はっき)したい
③自律(じりつ)・独立(どくりつ)が大事(だいじ)
④保障(ほしょう)・安定(あんてい)が大事(だいじ)
⑤起業家的創造性(きぎょうかてきそうぞうせい)を発揮(はっき)したい
⑥奉仕(ほうし)・社会貢献(しゃかいこうけん)したい
⑦挑戦(ちょうせん)がすべて
⑧ワークライフバランス(個人、家庭、仕事の調和)が大事(だいじ)
分類(ぶんるい)だけ見ても
どんな価値観(かちかん)/生き方なのかよくわかりませんが
次回からそれぞれについて私の理解をお話してみます。
(長くなりますので、次回から3回に分けてお話します。)
ご自分がどれに当てはまるのか、
考えてみるのもおもしろいと思います。
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KOBA
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