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フランスでは相手が話し終えるのを待ってちゃダメ

Shibashiba

フランスでは、相手が話しているとき、途中で割り込んでいいのが普通です。
私も最初はそんなこと知りませんでしたが、何度か経験するうちに、相手が話し終わるのを待っていたら永遠に自分の番が回ってこないことに気付きました。

よく見てみると、みんな人が話し終わらないうちに話し始めています。そして、今まで話していた人は、ほかの人が話し始めるとサッと道を譲ります。

そこで、私もタイミングを見計らって割り込んでみると、「どうぞ」って感じでみんな耳を傾けてくれました。
タイミングは大切でしょう。

自分がまだ大事なポイントを言い終わっていない場合は
「ちょっと待って。最後まで言わせて」
と言うこともあります。

そう言われたら、最後まで言わせてあげないとさすがにマズイです。また、言った方は手短に済ませるのが礼儀です。話し終えたら、待ってた相手を見て「どうぞ」と言ったりします。
この時、ほかの人が順番を取っちゃったりはしません。

つまり、それなりにルールはあるってことです。

これに関して、ヨーロッパのどこでも同じではありません。実は、ヨーロッパと一口に言っても、国によって文化や習慣にはかなりの違いがあります。

郷に入って郷に従うためには、まず何が起こっているのかよく観察することが必要でしょう。

大勢のフランス人の中にひとりの外国人(私)がいる場合は、このように私がフランスの習慣に合わせればいいわけです。しかし、さまざまな文化圏から多くの人が参加していたら、そういうわけにもいきません。

フランスの多国籍企業ではどうやっているのでしょうか?次回はそのことについて書きたいと思います。

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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