Communication は、元々はラテン語communicatio(分かち合うこと)に由来していると言われます。では何を分かち合うのか、それは言葉の意味、意図、感情を
お互いに理解しあう事で、その目的とは信頼関係を築くことです。
特に質問の意図を的確に受け止める事が出来るかは「聴く力(能力)」とも言えますが、
これが十分に形成されていない場合、意思疎通が困難になる経験は多くの方がお持ちだと思うのです。
主人公モモは不思議な子どもで、ただ大人たちの話を聞いてあげるだけで
悩みが解決したりするのですが、これはモモの持つ聴く力がかなり崇高なレベルにあるからです。
(実はエンデの作品にはルドルフ・シュタイナーの哲学が
通底していますが長くなるのでそれはまたの機会に)
ついつい色々な思いが沸き立ってしまうものです。
もし、聴く力(または読解力)を高めたいと考えるなら、
自分の感情や考えを一旦置いて、相手の存在に集中することです。
言葉に表れない感情、言葉の背景までもを察知出来るはずです。
そして一番は、「観察」であり、これは目の前の相手や対象についての「集中」だと思うのです。