日々の業務でExcelを使っていると、「もし〜だったらA、そうでなければB、さらにこうだったらC……」と、複数の条件を使い分けたい場面がよくありますよね。
そんな時、IF関数の中にさらにIF関数を入れる「入れ子(ネスト)」という方法を使いますが、条件が増えるほど数式が長く複雑になり、「どこでエラーが出ているのかわからない!」「後で見返した時に自分でも読めない」と頭を抱えてしまう方も多いのではないでしょうか。
今日は、そんな複雑になりがちな条件分岐を、スッキリとスマートに整理する3つのコツをお伝えします。
■ 1. 最新の「IFS(イフ・エス)関数」を活用する
Excel 2019やMicrosoft 365をお使いであれば、従来のIF関数よりも便利な「IFS関数」がおすすめです。
従来のIF関数は、条件を増やすたびに新しいIFを書き足す必要がありましたが、IFS関数は「条件1、結果1、条件2、結果2……」と、横に並べて書いていくだけで済みます。
(例)
・IF関数の場合:=IF(条件1, 結果1, IF(条件2, 結果2, 結果3))
・IFS関数の場合:=IFS(条件1, 結果1, 条件2, 結果2, 条件3, 結果3)
これだけで数式の見た目が格段にシンプルになり、入力ミスも大幅に減らすことができます。
■ 2. 条件の「優先順位」を整理してから書き始める
数式を書き始める前に、頭の中やメモで「どの条件から判定させるか」の順番を決めることが重要です。
ExcelのIF関数は、左に書かれた条件から順番に判定し、当てはまった時点で処理を終了します。そのため、範囲の狭い条件や、例外的な条件から先に並べると、論理的な矛盾が起きにくくなります。
例えば、テストの点数で評価を分ける場合、高い点数から(あるいは低い点数から)順番に並べることで、数式がスムーズに動くようになります。
■ 3. 数式の途中で「改行」を入れて可視化する
あまり知られていませんが、Excelの数式バーの中で、「改行」ができます。
数式を入力している途中で [ Alt ] キーを押しながら [ Enter ] キーを押すと、数式内で改行することができます。
一つの塊として見えていた長い数式も、条件ごとに改行して段落を作ることで、構造が把握しやすくなります。これは、自分だけでなく他の人がそのファイルを見た時にも、非常に親切な工夫となります。
シンプルさはミスを防ぐ最大の武器です。
Excelのスキルアップの第一歩は、難しい関数を覚えることよりも「いかにミスが起きにくい、分かりやすい表を作るか」にあります。
数式をスッキリ整理できると、作業のスピードが上がるだけでなく、確認作業のストレスも軽減されます。
浮いた時間で、少しゆっくりコーヒーを飲む余裕が持てたら素敵ですね。
もし「自分の仕事で使う複雑な条件を、どう整理すればいいか分からない」という場合は、ぜひ実際のファイルを見ながら一緒に解決しましょう。
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