日本語・韓国語講師の Hayoung_Eiko です ^ ^
日本に来た外国人が驚くことのひとつに、
電車の車内があります。
朝の通勤時間。
ホームには人が並び、
車両にはたくさんの人が乗り込んでいきます。
座席は埋まり、
立っている人も少なくありません。
それなのに、
聞こえてくるのは電車が走る音とアナウンスくらい。
数百人が同じ空間にいるとは思えないほど、
車内は落ち着いています。
考えてみると、
少し不思議な光景かもしれません。
海外から来た人の中には、
「なぜ誰も電話をしないの?」
「こんなに人がいるのに、どうしてこんなに静かなの?」
と驚く人もいます。
もちろん、
日本人が会話をしないわけではありません。
友人同士で話すこともありますし、
笑い声が聞こえることもあります。
ただ、多くの人が自然と意識していることがあります。
それは、
「ここはみんなで使う場所」
という感覚です。
電車の中には、
仕事へ向かう人もいます。
学校へ向かう人もいます。
本を読んでいる人もいれば、
目を閉じて休んでいる人もいます。
だから、
できるだけ誰かの時間を邪魔しないようにする。
その積み重ねが、
今の車内の雰囲気を作っているのかもしれません。
電話が鳴れば、
後でかけ直そうと思う。
イヤホンの音漏れが気になれば、
少し音量を下げる。
大きな声になりそうなら、
自然と声を控える。
誰かに注意されるからではなく、
周りへの配慮として行われていることも少なくありません。
また、
外国人が興味深いと感じるものがもうひとつあります。
それが車内広告です。
ドアの上。
窓の横。
天井付近。
モニター画面。
日本の電車には、
驚くほど多くの広告があります。
それでも不思議と騒がしい印象はありません。
人の声が少ないからこそ、
広告や情報が静かに流れていく。
そんな独特な空間にも見えます。
一方で、
韓国の地下鉄では、
もう少し生活の音が聞こえてきます。
友達との会話。
電話の声。
動画の音。
そこには人との距離の近さや、
街の活気を感じることがあります。
日本の静けさ。
韓国のにぎやかさ。
どちらが良いという話ではありません。
それぞれの国らしさが表れているのだと思います。
毎日、何気なく乗っている電車。
その風景を当たり前だと思っていましたが、
外国人の目には少し特別に映るようです。
数百人が同じ車両に乗っていても、
お互いの時間を邪魔しないように過ごす。
そんな小さな気づかいの積み重ねが、
あの落ち着いた車内を作っているのでしょう。
私たちが見慣れている電車の風景も、
外国人の目には、
日本らしい思いやりの風景として映っているのかもしれません。
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