自尊心とは、「自分の尊厳を意識・主張して、他人の干渉を受けないで品位を保とうとする心理や態度、プライドのこと」と広辞苑に載っています。なんだか難しいですね。
簡単に言うと、自尊心とは自分の正しい価値、尊厳を認めることだと私は考えています。「自信がある人」と「自尊心がある人」、どちらも同じように感じるかもしれませんが、実は自信と自尊心というのは少し違うものです。自信というのは、自分が優れていると思えたり、うまくできた時、何かを成し遂げた事などに育まれていくものです。つまり自信とは、自分のプラスの部分に注目し意識すること。自尊心は、プラスでもマイナスでもない、ありのままの自分を認めること。ですから特に大事なのは、自尊心をしっかり持つことです。自尊心のない人は自分を過度に過小評価するので自信が持てなかったり、いくら成功して自信があっても、不安なため心に余裕、安心がありません。どちらも誰もが陥りやすい傾向です。
挫折した時や失敗した時、自信を失うと同時に自尊心まで失う人がたくさんおられます。本当は自信を失ったとしても、見えていたプラスの部分が消えてしまうだけなのですが、自信を失って傷ついた時、「ダメな自分」を意識し始め、過大視されてしまったそうした意識により、本来の自分よりももっとマイナスな人間に思えてくるのです。
ゲーテの名言だそうですが、
「自分を実際以上に考えることと真価以下に見積もることは、ともに大きな誤りである」
本当にそのとおりだと思います。
本来の自分を正しく認め、長所も短所も受け止めて自分を伸ばせる方向や限界を知ること。それが正しい自尊心を保つ方法です。深く傷ついて自尊心を無くしてしまった人は、ただ周りに「あなたは価値がある存在だよ」「大切な、大事な存在だよ」と言われるのを聞くだけではなかなか自尊心を取り戻せません。自分を説得し納得させるように、本人が自分の良さをしっかり認識してそれを積み重ねていく必要があります。どうしても本人が動かなければ変わりません。
いつも自分がどう見られるか気になって落ち着かない
自分の良さが見えず欠点ばかり気になったり、逆に一切の欠点を認めない
自分の弱さ=恥=ダメな自分と感じる
嫌われたくないから断れない
批判を極端に恐れる
人と関わることが苦手
いつも余裕がない(あせりを感じる)
周りに流される
失敗を汚点と考え抜け出せない など、自尊心がないとこうしたことを引き起こします。
自分の固まったネガティブ思考を改善するため、「マイナス思考改善レッスン」がおススメです。
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