JLPT 対策:日本語の接続詞の種類と意味〔選択〕
2017年11月28日
日本語講師のKenです。JLPT対策の接続詞の解説を書きたいと思います。6回目の今回は、「選択【せん・たく】」についてです。
1.選択の意味
前の事がらと後の事がらを選択【えらぶ】する。
2.名称と種類
「 または 」、「 それとも 」、「 あるいは 」、「 もしくは 」。
3.使われる接続詞名と使い方
1) または :名詞・名詞句、疑問文を結びます。
(注意:今まで学んだ接続詞よりも、具体的に”名詞”とかになる)
a)使い方: 「2つの並列的な事柄のどちらを選んでもよい場合」と、「ある事柄に対して2つの並列的な疑問がある場合」に使われます。文章中などでよく使われます。ややかたい言葉。
b)具体例
a.「うどん」または「そば」が入ったお好み焼きを「広島焼き」と言います。
= > 「うどん」か「そば」どちらかが
b.電話または メールで連絡してください。
= > 「でんわ」か「メール」のどちらかで
c.その広告はテレビまたは インターネットでも見ることができます。
= > 「テレビ」か「インターネット」のどちらかで
d.4人 または 5人で班を作ってください。
= > 「4人」か「5人」のどちらかで
2) それとも
a)使い方:「疑問文の中において、ある2つの選択を並べる場合」「ある1つの事柄に対して並列的な2つの疑問を並べる場合」に使われます。3つ並べる場合においては、1番最後に使われます。「目の前の相手に話しかけている場合」や「自分で自分に話しかけるひとり言」などで使われます。口語的な表現。
b)具体例
a.お好み焼きにそばを入れますか。それともうどんを入れますか。
= > 「そば」か「うどん」のどちらを
b.ディズニーランドに行こうか、それともUSJに行こうか迷っています。
= > 「ディズニーランド」か「USJ」のどちらに
c.この納豆の大豆は日本産なのか。それともアメリカ産なのか。
= > 「日本産」か「アメリカ産」のどちらなんだろうか
3) あるいは
a)使い方:「疑問文の中において、ある2つの選択を並べる場合」「ある1つの事柄に対して並列的な2つの疑問を並べる場合」に使われます。名詞・名詞句を並べる場合にも使われます。並べる内容が、少し重要だと感じ、並べる2つの内容を強調する場合に使われます。また、使われることによって相手も重要感を感じます。かたい言葉。
b)具体例
a.飛行機で行くかあるいは新幹線でいくか決めてください。
= > 「飛行機」、「新幹線」どっちでいくか
b.歯医者に明日行くか、あるいは来週行くか迷っています。
= > 「明日行くか」、「来週行くか」のどちらかで
c.合格するか、あるいは不合格になるかは、受験しなければ分からない。
= > 「合格する」のか「不合格となる」のか、どっちになるか
4) もしくは
a)使い方:2つの並列的な事柄がどちらも選択することが可能であり、その選択する事柄が「重要だと感じる場合」「相手に重要だと感じて欲しい場合」使われます。2つの選択のうちどちらかを必ず選択しなければならないという気持が含まれます。「あるいは」よりかたい言葉。
b)具体例
a.電話もしくはメールで知らせてください。
= > 「電話」か「メール」のどちらかでかならず
b.本人であるかどうかを証明するために、学生証もしくは運転免許証を持参してきてください。
= > 「学生証」か「運転免許証」のどちらかをかならず
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。Ken