Ken88 講師的通知

JLPT 対策:日本語の接続詞の種類と意味〔補足〕

2017年11月30日

日本語講師のKenです。JLPT対策の接続詞の解説を書きたいと思います。
8回目の今回は、「補足【ほ・そく】」についてです。

 

1.補足の意味
 

  前の事がらについて補足【ほ・そく】する。
 

2.名称と種類
 

  「 なお 」、「 ただし 」、「 ただ 」、「 もっとも 」、「 ちなみに 」。
 

3.使われる接続詞名と使い方
 

 1) なお :文と文を結びます。
 

  a)使い方: 前の文で述べたことについて、さらに補足する他のこと(説明・例外・特別なこと)を付け加える場合に使います。
 

  b)具体例
 

   a.クラブのOBの方々に先日の試合でわるかったところを指摘していただきました。なお、指摘内容についての資料を希望の者はこのミーティングの後に自分のところに来てください。
 

   b.来週の月曜日に新入社員の歓迎会をする予定です。なお、詳細は追ってお知らせいたします。
 

   c.明日の朝7時に部室の前に集合してください。なお、遅れた場合は迷わず置いていきます。
 

   d.説明会に参加をご希望の方はメールでお申し込みください。なお、定員になり次第参加の受付を終了いたします。
 

 2) ただし :文と文をつなぎます。
 

  a)使い方:前に述べた内容に、客観的な観点から説明、条件、例外などを付け加え、そのことに念を押したいときに使います。かたい言い方
 

  b)具体例
 

   a.社員募集。ただし既婚者の方に限ります。
 

   b.県立図書館の休館日は毎週月曜日です。ただし月曜日が祝日の場合は開館しています。
 

   c.学問は自由である。ただし自己責任だ。
 

   d.卵は「完全栄養食品」です。ただし食べすぎると健康に良くないです。
 

 3) ただ :句と句、文と文を結びます。
 

  a)使い方:前に述べた内容に関して、軽く「気になる内容」「気にとめておいて欲しい内容」を付け加えるのに使われます。
 

  b)具体例
 

   a.このツボは本当に美しいですが、ただ値段が少し高いです。
 

   b.一緒にお買い物に行ってもいいよ。ただ大人しくしててね。
 

   c.駅からの距離も日当たりも申し分ない。ただ山の頂上にある。
 

 4) もっとも :文と文をつなぎます。
 

  a)使い方:「前で述べた内容」に抜けている、または足りない内容で、相手に知って欲しい「ある理由・事実・条件・例外・制限」などを述べる場合に使われます。
 

  b)具体例
 

   a.出張するのは月曜日の予定だ。もっとも、日曜日まで残っている仕事が全て片付けばの話だが。
 

   b.彼は英語と日本語両方話せます。もっとも、小学生までアメリカにいたからあたりまえかもしれないですが。
 

   c.来年は屋久島に行こうと思っています。もっとも、まとまった休みが取れればの話しですが。
 

 5) ちなみに :文と文をつなぎます。
 

  a)使い方:「ちなみに」は前で述べた内容について、「相手にとって参考になる情報」「相手にとって参考にして欲しい情報」を捕捉するときに付け加えます。疑問文で使われる場合は、相手に「参考にしたい情報」をたずねるのに使われます。
 

  b)具体例
 

   a.本校は、毎年ほとんどの学生が大学へ進学しています。ちなみに、そのうちの3割が国公立大学に進学しています。
 

   b.この仕事の担当は川上さんにしたいと思います。ちなみに彼は今までいろんな仕事において思いもよらぬ方法で成果をあげてきました。
 

   c.今年のインフルエンザの患者数は昨年の2倍です。ちなみに、その八割が18歳以下の子供です。
 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。Ken
 

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