ドイツ語学習の進め方①〜挫折ポイントを知る〜

Ayami.M

対象レベル:初心者
対象年齢:16歳以上



Guten Tag an Alle!
Ayamiです☆



今回はドイツ語学習に取り組まれているあなたに少しでも為になるように
今までの講師経験と学習科学の見地から、私が考える
ドイツ語学習の進め方をまとめてみたいと思います♪
多分長くなるので…シリーズにして小分けに紹介していきます!



ドイツ語だけでなく他の言語に応用できる考え方もあると思うので、
是非参考にしてみてください。




まず…
ドイツ語学習を始めると必ず誰もが思うこと、それは



「名詞の性?3格、4格?なにそれ美味しいの?」

「文法が複雑すぎる!こんなん覚えるとか無理無理〜!」

「発音が英語と似てるようで、微妙に違うから混ざってイライラ!」



とまあ、この辺りではないでしょうか?
みなさんがドイツ語に対して抱くこのようなイメージはそのまま
学習における挫折ポイントに繋がってきます。
そしてこの挫折ポイントで多くの方が学習をやめてしまうのも事実。



だからこそ、あらかじめ挫折ポイントを知っておくことで、



「あ、ここは皆つまづく所か!焦らず頑張ろう!」


と自分の気持ちを持ち直すことができ、学習の継続につながります。
また学習の見通しも立ちやすくなるはずです。それでは順番に説明します。




挫折ポイント①:ドイツ語特有の文法規則


先に述べたように、

  • 名詞の性(der/das/die)
  • 格変化(Nominativ, Genitiv, Dativ, Akkusativ)
  • 動詞の人称変化
  • Dativ/Akkusativの両方を取る前置詞(Wechselpräposition)

と言ったような文法規則は学習者の方ほとんどが必ずつまずきます。
なぜなら
日本語にはない文法規則だからです。




人は外国語を学ぶ時、無意識のうちに母語と比較してしまいます。
さらにいうと、
日本人の場合は多くの人が英語をすでに習った状態で
ドイツ語を学習される方が多いので英語に強く依存してしまう方もいます。




母語やすでにある程度習った外国語にはないような文法や発音に出会った時、
それを
異質なものと捉えてしまい、「難しい」と感じてしまいます。
こうした一種の拒絶反応から多くの人にとって、ドイツ語特有の文法規則は
挫折ポイントとなります。



まず、こういう時は



「日本語とは全く違うものとして新しく覚えよう!」



と考えてください。
また言語の歴史を紐解くと、英語とドイツ語は同じゲルマン語という言語族から
派生したものですが、ドイツ語の方が厳密な文法規則を保持したまま発展しました。



だから似ている部分は多いのですが、英語に依存して考えると、
ドイツ語が余計に難しく感じてしまいます。



ですので、ドイツ語を学習する時には一度説明を聞いて
理解できない文法項目があったとしても、



「とりあえずこういうもんなんだな〜」



くらいに流してみてください。その時にはわからなくても、
学習が進んでいくと必ず理解できるようになりますから!




挫折ポイント②:発音がややこしい



これは私が大学で第2外国語としてドイツ語を教えていた学生に
実際言われたことがあります。



「ドイツ語やったら、発音が英語と混ざっちゃって、
逆に英語ができなくなった気がする…」



その気持ちわかります。笑
私もドイツ語を始めた頃は英語と完全にこんがらがってしまい、



Ich got up at 9 Uhr this
 Morgen.



みたいな謎の言語を話していました。笑



でも大丈夫です。これは悪いことではありません!
むしろ好転反応くらいに思ってください。



理由は簡単です。あなたの脳が新しい言語を処理しようとしている証拠だから。



脳をコンピュータとして考えてみましょう。
コンピュータのハードディスク(脳にあたる部分)は予め容量が決まっています。
その容量に合わせて、
処理のスピードや処理できる量が決まります。




例えば、普段50の情報を処理しているコンピュータが
ある日、100の情報量を処理しなくてはならなくなったとします。




この場合、単純計算でコンピュータは普段の2倍処理に時間がかかります。
すると、その分ハードディスクに負担がかかるので、
反応が遅くなったり、電池の消耗が激しくなります。




これがドイツ語学習時の人間の脳でも起こっていると考えてください。




人間の脳だって、一度に処理できる容量は決まっています。
新しい情報が入ってきたら、それを理解し、処理するまでに時間がかかるのです。



脳の場合はすでにある情報(ここでは英語)
新しい情報(ここではドイツ語)を処理する時に、
同じ「外国語」という情報に混乱し、アウトプットの際にこんがらがってしまうのです。




母語のように言いたいことがスラスラ出てこないと、
とてもストレスになりますし、歯がゆい気持ちになるので、
こうした状況の時はかなり辛いです。私もドイツ語を続けるのが嫌になりました。




でも、ここで諦めないで!




ドイツ語学習を続けていると、そのうち脳内の処理も追いつきます。
すると徐々に脳内で言語の区別が付いてくるので、
英語とドイツ語で混乱することも減ってくるでしょう。



なので、
「英語と混ざってイライラする!」って思った時には



(これは私の脳が働いてくれてるサインだ…!)



と前向きに捉えてみてください♪




さて、
ドイツ語学習で立ちはだかる挫折ポイントを紹介してきましたが、
いかがでしたでしょうか?



まさに今挫折しそう!という方の助けになれば幸いです☆
それでは次回もお楽しみに!




画像イメージ元:Designed by pikisuperstar / Freepik
This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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