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Cafetalk Tutor's Column

Rubrica di chura

潜在意識探求日記 〜おいてかないで!〜

Feb 8, 2021

 
 
 「ウーウー」
 
 ドンドン、ギシギシ...
 
 
 
物音が聞こえてパッと目が覚める。
 
 
 
上着を着て、
 
ベビーベッドを覗き込むと赤ちゃんと目が合う
 
 
 
「おはよう」
 
 
 
と声をかけて、抱き抱え
 
階段を降りて一階に降りていく。
 
 
 
 
 
おむつを替えて
 
少しゆっくりしてからミルクを飲ませる。
 
 
 
 
 
起きてから1、2時間ぐらいするとぐずり出してくる。
 
 
 
 「眠たいんだろうなぁ」
 
 
 
と、思い抱っこして揺さぶりながら寝かしつけに入っていく。
 
 
 
 
 
しばらくすると一点に集中し始めて、
 
段々と目が閉じていく。
 
 
 
 
 
ここまではスムーズにいくものの、
 
ここからがいつも時間が掛かってしまうところ。
 
 
 
 
 
眠ったのを確認し、
 
ベッドに下そうとすると勘づいてぐずりだす。
 
 
 
俗にいう背中センサーである。
 
 
 
ぐずりついては、
 
抱き抱え、
 
眠っては下ろし、
 
またぐずって、
 
抱き抱える。
 
 
 
 
 
これの繰り返しをしている内に、
 
完全に目が覚めることもあれば
 
眠ってくれることもある。
 
 
 
 
 
眠ってくれれば時間が出来て、
 
眠らなければ朝の貴重な時間が削られるとも言える。
 
 
 
一種の戦いのように捉えていた日が続いていた。
 
 
 
 
 
ふとしたときに抱っこしながら
 
赤ちゃんはどう感じているのだろうか?
 
気になって感じてみた。
 
 
 
 
 
抱っこしている時は安心している。
 
けど、降ろしてグズついて時に感じてみると
 
ある言葉をキャッチする。
 
 
 
 『おいてかないで!』
 
 
 
「そうか、置いてかれると思って寂しいのか」
 
 
 
そう解釈して、
 
抱っこしながら目を瞑り心の中で
 
 
 
 「大丈夫だよ」
 
 
 
と声をかける。
 
 
 
そうするとグズりが減ったように感じた。
 
 
 
 
 
しかし、何日経っても降ろす時に
 
 
 
 『おいてかないで!』
 
 
 
と、聞こえる。
 
 
 
 
 
何かがおかしい。
 
いくら安心感を与えても
 
赤ちゃんの不安が消えない。
 
 
 
 
 
そこでもう一歩踏み出して、
 
その不安な感覚を
 
自分の感覚として受け容れて、
 
消してみようと試みる。
 
 
 
 
 
すると、
 
何だか馴染み深い感覚を感じる。
 
 
 
 
 
そして、
 
急激に理解し始める。
 
 
 
「そうか、
 
この不安な感覚は自分が子供の頃に感じた感覚だ!」
 
 
 
その事に気がつき
 
味わい尽くす。
 
そうすると、
 
不安は消え去っていった。
 
 
 
 
 
赤ちゃんはただ泣いているだけで、
 
それを見てただ無意識に反応しているだけだった。
 
 
 
 
 
自分の中の不安が消えると、
 
寝かしつけるのが楽になった感じがする。
 
 
 
 
 
人は無意識に自分の見たくない所を他人に投影する。
 
 
 
時にはそれを非難し自分から遠ざけようとする。
 
他人に投影しているものを
 
自分の物として受け容れられない限り、
 
それはずっと、心の中に残り続ける。
 
 
 
 
 
そのゲームを終わらせるのは
 
自分にしか出来ない。

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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