日本の俳句をフランス語で...

Kei Schönberg

季節はもう冬で紅葉も見ごろから終わり、花の季節とはいえないのですが、この夏と秋に花の写真を撮る機会がたくさんありました。また多くの写真家のかたの素晴らしい写真を見ることができてとても楽しい思い出です。寒い今だからこその花!私の好きな詩作ですが、新たな試みとして「日本語の俳句をフランス語につくりかえる」に挑戦しました。写真は神戸どうぶつ王国に飾られていた「サガリバナの花手水」です。本来は夜に開花する花ですが、朝に見る水に浮かぶ花はとても新鮮で美しかったです。稚拙ではございますが、こちらに少しずつ今年の私の花の俳句の「創作翻訳」をご紹介いたします。日本語の5-7-5のモーラ音節のかわりに、17音節(17 syllabes)で書いてみました。


「行く年や冥土の花のうつる水」 飯田蛇笏 IIDA Jashaku : 1885-1962

“Au fil du temps, l'ombre de la fleur de mort se reflète sur l’eau.”


「つめたく咲き出でし花のその影」 尾崎放哉 OZAKI Hosai : 1885-1926 

“J’observe l’ombre des pétales qui s’épanouissent dans la fraîcheur.”


「花に埋れて夢より直に死んかな」  越智越人 OCHI Etsujin 1656-1739

“Je souhaite partir étouffé par les fleurs en sortant au sortir de mes rêves.”


「うつくしい夢見直すや花の春」 加賀千代女 KAGA Chiyome 1773-1775

“Au doux printemps de fleurs, je me rendors pour qu’un autre songe me vienne.“


「小でまりの花に風いで来たりけり」 久保田万太郎 KUBOTA Mantaro 1889-1963

“Une petite boule de fleurs fraîches m’est apportée avec le vent.

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