展示会通訳には2種類あって一つがgenerale、もう一つがfissaというお話をしました。
入り口は誰もがgeneraleです。
そこで「あいつは出来る奴だ」もしくは「使える奴だ」と目をつけらると(!?)、
多くのバイヤーが訪れる人気出展社からご指名がかかり、
そのブース専属の通訳として仕事をすることになります。
これがfissa。
fissaにならないまま姿を消す人も多い。
若い人は早い段階で見切りをつけるのでしょう、これじゃ当然食べたれませんので。
generaleだけをやっている大先輩もいらっしゃいます。
こう言う方々は、もともとご主人様のお仕事関係でイタリアに住み、
帰国後も「自分で生計を立てる必要がない」ので、趣味で時々バイトとして展示会通訳をなさっています。
さて、fissaという立場になると忙しければ忙しいで時間が速く過ぎるし、
暇でもブースないで座っていられるので、割といいです。
ギャラもgeneraleより少し上がります。
ただね、fissaになる理由は必ずしも出来る奴というポジティブな認識とは限りません。
使える奴、という理由の場合はなかなか面倒です。
使えるということは言うことをきく、何でもやってくれると思われている可能性大。
展示会通訳の仕事をしている人の中には
イタリア大好き♪
イタリア人大好き♪
という人も一定数いますので、そういう人は甲斐甲斐しくいろんなことをしてあげる。
いや、してあげたい!という希望が叶っているのかもしれません。
そちらのタイプの方は、大抵観光ガイドもなさっている。
さもありなん。
出展社にとってはとてもありがたく素晴らしい働き手となります。
いいんです!
需給がぴったり合っているので双方ハッピー♪
一方、私は「あくまでも通訳業務です」というタイプ。
まあ、多少のことはやってあげますけど〜、
行き過ぎた要求にははっきりNOといえる日本人 v(^0^)v
generale時からずっとそうだったので、
fissaとして働くようになっても姿勢は変わりませんでした。
ははは
ある日、褒めるつもりだったのかどうかは分からないけれど、
fissaとして数年仕事をした出展社から
「実はさ〜、みんなに言われたのよね、
なんでARIをfissaで使ってるの?って
愛想良くないのに、って。
でも私は仕事で来てるんだから仕事が出来る人がいいのよ、って言ってやったわ!」
と言われたのです!w(^^;
こうして私は、出展社たちから「あいつは愛想がない」という烙印を押されていたことを知りました。
はい。
薄々気づいてはいましたけどねw
この出展社は結局数年に渡りfissaで指名してくれて、
年に2回ミラノで開催される世界最大級の靴の展示会の際にも
わざわざ日本から呼び寄せてもらったりしたし、
色々な経験をさせてもらいました。
いまでもSNSで繋がっていて「お互い老けたねw」と話す仲。
通訳業って多くの出会いがある仕事でもあります。
さて次回は展示会通訳の次にはどんな仕事の可能性があるのか?
というお話です♪
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