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Cafetalk Tutor's Column

akko.sato 讲师的专栏

Column2.私たちの内側からやってくるもの、それが「声」

2023年1月26日

ーーー呼吸、声との出会い

私が人生の中で初めて「声」というものを意識したのは、きっと小学校3年生の時です。
出身の鶴岡市は何故だかとても合唱に対する熱意が高く、「鶴岡放送児童合唱団」が古くから存在していて私も歌が好きでしたので在籍していました。学区を超えて様々な同年代の子ども達が集まり、声楽のメソッドを学びながらラテン語の古典作品や童謡、詩的な音楽作品に触れて感受性を育てていった素晴らしい場所だったと感じています。

ーーー「劣等感」は声に出る

その反面、私など全く及ばないレベルの滑らかな歌唱技術を身につけ、羨ましい声を持って生まれた先輩や仲間を見るにつけ、劣等感を抱いていたことも事実です。
しかもその頃の家庭環境は家業に忙しい家族たち、とりわけ両親は不仲を極めていた時期なので私自身もなんとなく穏やかな心では過ごせない時でした。思春期の難しさもあったでしょう。

大人になって振り返ってみると、本当は声で自分を表現する事が楽しかったはずなのに、いつの間にか萎縮し
本当にのびのびとした声を出せてはいなかったのだなーと感じています。

ーーー「自分の声」を取り戻す。

それでも私の中には、何故か「声」が残りました。

高校時代は自己表現のために演劇と朗読に没頭していて、学校にはあんまり真面目に言った記憶が無いのですが(笑)先生に進められて、放課後は元NHKチーフアナウンサーの中里先生の教室に通い、長期休みは親戚や母の友人の家に居候しながら殆どを東京で過ごし、芸術・文化・美術に埋もれるように過ごしていたものです。今思えば、これは自分に対しての癒しの作業でした。こういったものに触れていると、自然と人間の存在とか宇宙神秘的なこと、信仰や民俗の探求に向かっていきます。
ここでは長くなるので記しませんが、「Art」「Museum」の語源を調べるとラテン語から派生したアートという言葉が、時代の変遷によってその意味は多岐にわたるようになるなど面白いので興味のある方は調べてみてください。「Museum」はその中に「女神(Muse)を内包します。それはおそらく古代の人々が人間の営みの中に、神聖なものが内在していることを常に感じ取っていたからではないかと思います。

ーーー霊性と声

と、書くとちょっと難しい印象になってしまうかもしれませんが・・・
お寺のお坊さんの唱えるお経や、神社の神職が唱える祝詞を思い出してみてください。
聖職者と呼ばれる彼らの役目は、目に見えない世界(神仏)と、目に見える私たちの現実社会を繋ぐことです。例えば「真理」というものがあって、それを「川の流れ」に例えるなら聖職者はそのほとりへ案内するようなガイド的存在です。その一つの手段として用いられるのが「声」です。昔のおばあちゃんたちが日常的に唱えていた念仏も、ヨーガのマントラもそんな存在です。

私自身は、般若心経や声明(しょうみょう)を唱えると、とても落ち着きと同時に感覚が冴えてくるのを感じます。

前段の続きになりますが、私がどのように「自分の声」を取り戻せたかと言えば、声が半ば霊的な存在であると気づけたからでもあると思います。

ーーー私たちの内側からやってくるもの、それが「声」

身体的なメカニズムを見れば明らかなように、「声」は私たちの身体の中から生まれてきます。
既に外側にあるものは、装ったり体裁を整えることは比較的簡単ですが、内側に在るものはなかなかそうはいきませんよね。

それゆえに声はその人そのものを表します。
人間が他人の疲労を感じ察するのに、声が大きな要因となるという研究もあります。
いつも本音を言えないとか、自分を隠しているとか、何かに怯えている状態で生きている人の声からは
多くの悲しみを感じます。逆に自分の人生の使命を知り、自分のもつ力を世の中のために役立てている人間の声からは、こちらも勇気をもらい元気になるようなその人の喜びが伝わってきます。

これをいうとちょっと語弊があるかもしれませんが、
私は相手の「話す内容」は程々に理解することを務め、「発している声」に自らの「聴く力」を注力している場合があります。その方が相手の本音が伝わってくるからです。
いや、時々間違っているかもしれません(笑)ただ、大切なのは意識を持って無意識の声を感じ取ろうと努力することです。

ーーー自分自身からのメッセージ

そして、いろいろと鎧を着けて生きていかなければならない現実の中にあったとしても、時々は自分自身の声の状態を省みていくことが大切なのです。

私たちの内側からやってくる声、大切なことを気づかせてくれる「自分からのメッセージ」なのですから。

それでは、今日も良い一日をお過ごしください。

akko

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