こんにちは。
今日は中学受験で合格を勝ち取る受験生さんの親御さん、そして、その先の中高一貫校に進んでも、成績が安定しているなと思う受験生さんの親御さんの共通点について書いてみたいと思います。
普段、授業をする中で、間違いなく合格大丈夫だろうなと思ったり、中学校に入っても安定して勉強を続けていけるだろうなと思うケースは、共通点があるように思います。
今回は、親御さんの特徴という観点から書いてみたいと思います。
何点かありますが
①親子の距離感が適切
②お子さんの勉強が楽しいという変化に敏感
③親御さんの情緒が安定している
④整理整頓が(ある程度)できている
⑤親御さんが長期的な視点で判断している
⑥加点方式
⑦息抜き上手
といったところでしょうか。
一つ目に挙げた、①親子の距離感が適切、ですが、
中学受験全般、これに尽きるといっても過言ではないかもしれません。
中学受験は大量の知識を詰め込み、かつ、勉強もたくさんできるとてもいい機会だと思っています。
しかし、志望校合格に必死になるあまり、時として、親御さんが暴走してしまうことも多々あるようです。
怒りすぎたり、口を出しすぎたり。
内容についての、あれこれ口出しは基本的に逆効果のことが多い印象です。
一時的に、なんとかなったとしても、おそらくその付け焼き刃では、(難関校合格という観点からみた時は、)なんとかなっていないというのが正直なところです。
どうしても冷静になるのが難しい場合や、お子さんに伝わるようにいうのが難しい場合は、塾の先生等にお願いして代わりに言ってもらったりしてもいいくらいです。
以前、親御さん自身が家庭教師をされていたご家庭に家庭教師に行ったことがありますが、
自分の子供に教えるのは感情的になるので大変です、とおっしゃっていました。
それくらい親子間は、どうしても感情が入ってしまいます。
なので、それをいかにコントロールできるかがポイントかなと思います。
安定的に成果を出せるご家庭は、親御さんが遠目からそっと見守っていらっしゃるようなスタンスです。
中学受験は、全てをお子様一人で管理することは難しいので、多少、親御さんからの関わりも必要ですが、基本的に「引いて見守っている」という立場です。
おそらく、色々口を出したくなることもあると思うのですが、言いたいことを10のうち1くらいにとどめてらっしゃるようにお見受けします。
そして、どうしても言わざるを得ない時でも、感情的にぶつけることはせず、考えてお子さんに伝わるよう言葉を選んでいらっしゃる印象です。
②お子さんの勉強が楽しいという変化に敏感
という点ですが、うまく勉強できているなと感じるお子さんの保護者様は、楽しさにも敏感な気がします。
「楽しそうです」
「楽しく勉強しているのでいいなと思いました」
というように、お子さんの内面の変化をよく捉えられています。
受験では、全てが思うようにいけばラッキーですが、そうではないことも多々あります。
その中で、プラスの変化を感じ取る能力はかなり大きな強みかなと思います。
お子さんの内面の変化、それもちょっとした変化を見つけることができると、長い受験生活をポジティブに送りやすいかなと思います。
意外とちょっとした瞬間にお子さん自身が、プラスに変化・成長されていることもあります。
それを上手に察知して、褒めてあげることも効果的です。
ぜひ、プラスの変化(内面の変化だとより有効)を発見して声に出して、伝えてあげてください。
③親御さんの情緒が安定している
これもかなりの確率で当てはまる印象です。
そして親御さんの情緒が安定していらっしゃると、間違いなくお子様の情緒も安定していらっしゃいます。
私も授業をするときに、受験の内容そのものにスッと入っていける印象です。
それを毎回、続けることができるので、授業もものすごく快調に進みます。
そして、そういう方ほど、最難関や難関校といった目標にも臆せずチャレンジして、無事に栄冠を勝ち取られているなと思います。
逆に、偏差値やテストの結果に一喜一憂してしまって、それが表に出てしまう場合は少し注意が必要です。
思っている以上に、お子様は親御様の機嫌に敏感です。
怒られたと思うと、さらに勉強意欲が低下してしまったり、家庭教師先で言えば、怒られた後だと生徒さん・親御さんのお悩み相談から授業が開始ということも。
そうすると、肝心の受験勉強の中身に遅れが生じてしまいます。
親御さんの情緒が安定されると、おそらくかなり結果が変わってくると思います。
もし、どうしてもイライラしたりしてしまう場合は、ぜひ、親御さん自身がご自分の好きなこと・趣味をされて、親御さん自身が機嫌よくしていただけたらと思います。
お子さんの情緒も、きっと安定されるかと思います。
さて、少し物理的なお話になるのですが、
④整理整頓が(ある程度)できている、という点もあげておきたいと思います。
中学受験の勉強の半分は、詰め込みといっても過言ではないくらいの量を頭に入れていきます。
勉強する場所が、片付いていないと、不要な情報が入ってきてしまってそれだけでイライラの原因になってしまったりと、勉強体制にスムーズに移行できません。
以前どこかで、部屋の中の様子は、自分の心の中を表すというような雰囲気の言葉を聞いたことがあるような気がするのですが、
受験勉強でも大いに当てはまるような気がします。
勉強ができるなと思うご家庭は、整理整頓が行き届いている気がします。
中学受験は、塾で大量のプリントをもらってきたり、教科書・参考書だけでもかなりの数にのぼります。
そのまま放置してしまうと、後が悲惨です。
お家の中、自分の勉強スペースがそこそこ片付いていることは、大切です。
そこそこで構いません。
片付けると、勉強効率が上がると思います。
気持ち的にもスッキリするので、おすすめです。
(部屋が片付いている=合格への必要十分条件というわけにはいきませんが、必要条件ではあると思いますので)
少し長くなってきたので、今日はこの辺で。
また次回、続きを書いていこうと思います!