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Cafetalk Tutor's Column

Rubrica di Rintaro

英語資格・テスト点数の威を借りる

May 3, 2016 | 26 Commento

お断り: 今回書く内容は読まれる方によっては非常に不快な思いをするかもしれません。テストの点数こそ至高、資格がその人間のクオリティを決める、といった考えをお持ちの方はお読みにならないほうが良いでしょう。

 更に。同じようなお話をレッスンで直接させていただいた生徒さんが何名かいらっしゃいますが今回の記事はそういった方々を個人的に攻撃(口撃)するものでは全くありませんのでそちらの点もご注意ください。それではどうぞ。

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ずっと言おう言おう、書こう書こうと思っていたことです。ただ上のお断りで書いたようにこれによって少なからず気に食わないと思われる方が出てくることを懸念しずっと遠慮していました。ただよく考えたら僕はそもそも遠慮する人間でもないし「じゃあ書くか」ということで書かせていただきます。

テスト・資格至高主義についてです。どうも勘違いしている方が多いような気がしてならない。

  • TOEIC800点取れば自分は英語人として立派にやっていける。
  • 英検1級取得できなければ自分の英語は通じない。
  • ~くらいの点数だったら海外でも通じる。

といったことをレッスンでよく耳にします。悲しいことです。そもそもこういった検定試験とはそれに向けて準備するのが目的なのではなく今までに培ってきた英語・英会話力がどういったものなのかを客観的に判断してもらうのが狙いなのではないでしょうか?ただその肝心な英語・英会話力はひとまず置いておいて、まずはこれらの試験勉強優先!という方が多い気がしてなりません。本末転倒とはまさにこのことではないでしょうか。

実際「私はTOEICで900点持っています」と言われても僕、全くピンときません。僕はこう思います。

「そんなことはどうでもよいから僕と英会話をしましょうよ。その上でお持ちの点数があなたの英会話力に相応のものなのか判断させていただきます。」

と(そもそもTOEICは英会話力の検定テストではない、という突っ込みが出来るわけですが・・・)。

 例えば皆さん、頑張ってTOEICで900点取れたので海外出張に初めて行かせてもらうことになりました。高揚感を何とか抑えてホテルのロビーでお客様との対面です。そこで皆さん開口一番

わたくしめはTOEIC900点を持っております!

とお客様に伝えるのでしょうか?お客様は皆さんと商談をしにいらっしゃったのです。テスト自慢をしにきたのではありません。肩透かしを食らった皆さん、結局その後カチコチになってしまい何も話せず商談はなし、どの顔下げて日本に戻れば・・・みたいなことになってしまうのでは?

以前勤めていたオンラインの英会話学校で上司に「Rintaroさん、英検1級何とか取ってくれないかな。これがあると箔が付くんだよ。」とあまりにもしつこく言われしぶしぶ了承、受験した過去があります。全く勉強せずテスト会場で初めてどんな問題なのかを知りました。そして一発で合格しました。 自慢でもなんでもないのです。これこそが検定試験の本来あるべき姿なはずです。しっかりと英語を話せるのであればわざわざテスト点数の威を借りる必要などない。「話せる」という自負があるのだから。

以前こんなお話をしました。更にはこんなお話も。英語は道具なんです。ご自身でお持ちの道具がどれくらい素晴らしいものかを他の方に誇示するのはその道具の存在意義を消滅させてしまうことにほかなりません。道具自慢は気分が良い、という気持ちがわからなくもないですが。ですからテスト点数・資格の影に隠れるのではなくまずはあなたという人間が英語を使って何を出来るのかを考えてみてはいかがですか?身ぐるみ引き剥がされるようで良い気分はしないかもしれませんが何の役にも立たない衣服を身に着けて歩きまわり周りからは「あの人何もわかってないね」と囁かれるよりはよっぽど良いのでは?

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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