ムジカノーヴァ2024年1月号から。
チェルニーの練習曲が何のために必要なのかという記事が載っています。
例えば、ツエルニ−30番第22番は、トリルの練習曲です。
なぜ、ツエルニーのような練習曲が必要なのかという命題から書いていきたいと思います。
全部一個ずつ譜読みすると大変ですが、この曲は、トリル、アルペジオ、スケールに分類できるので、そのような意識を持って譜読みをすると、楽に譜読みできます。
曲を弾く中で、トリルの指がもっと動いて、粒が揃うと良いなあという希求のようなものがまずあって、この曲に行き着いて、そのために指の練習しようという発想がまず大切だと思います。
すると、どういうレベルまで仕上げなければいけないか自分でも目標や希望が立ちますし、先生に言われてからするのと、自分から進んで行うのとは結果も大違いです。
人間の手は4指(薬指)は3指(中指)と健が繋がっていますので、特別に訓練しないとなかなか動くようになりません。
そのための速く指が動くようになる練習曲です。
左は、長い音を大切に、アーティキュレーション(スラーやスタッカートなどの表情を豊かな音で)を豊かに、トリルといえでも機械的にならず、抑揚もつけましょうという練習曲です。
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