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Cafetalk Tutor's Column

Rubrica di Remi Inari

出来ることを出来る時に出来る範囲で...

Weekly Topic: Ways to practice self-care

Feb 28, 2024

こんにちは!作曲家で音楽科講師のRemiです。

みなさんいかがお過ごしでしょうか?
もうじき2月も終わりですね。一年で最も短い月ですが、今年は閏年で1日多いのでちょっと気持ちに余裕があるような、ないような、、、
今月こちらロードアイランド州ではまとまった積雪もあり、白く覆われた世界も味わい深いものでしたが、春も待ち遠しいような気もする今日この頃です。


さて早速ですが、今週のトピックは「セルフケアを実践する方法」ということで、コラムを書いてみようと思ったものの、果たして「セルフケア」って正しくは何を指すのか、(私の認識とずれていたら困るし。。。)まずは少し調べてみました。

Wikipediaによると
セルフケアself care)とは、自分自身をケアすること、すなわち自分自身で世話をする・面倒を見ることである看護開発協議会は、対人関係およびコミュニケーションを通して学習された、ひとりひとりが管理・意図し、自発的に行う自己節制的な行為(機能)と定義している
とのこと。

なるほど。そのままといえば、そのままですが、”対人関係およびコミュニケーションを通して学習された” というのは、少し注目すべきポイントかなと思いました。

では、
自発的に行う自己節制的な行為(機能)とは具体的に何のことでしょうか。

厚生労働省の「こころと体のセルフケア」というページを見てみました。
すると、疲れたとき、つらいときに自分でできることのおすすめメニューとして下記6つが紹介されています。
  1. 体を動かす
  2. 今の気持ちを書いてみる
  3. 腹式呼吸をくりかえす
  4. 「なりたい自分」に目を向ける
  5. 音楽を聞いたり、歌を歌おう
  6. 失敗したら笑ってみる
Cafetalkを通して色々なレッスンを受講したり、頑張っているみなさんにとっては、すでに実践済みのことが多いかなと思います。
5番目に「音楽を聞いたり、歌を歌おう」が入っているのは、音楽科講師としては嬉しいですね。ただ、音楽も究めていこうとしている人たちにとっては、音楽で悩み、音楽で苦しむことは超あるあるなので、(最終的には音楽で救われるとしても)この限りではないかと思いますが、より多くの方々に気分転換として音楽を日常に気軽に取り入れてもらえたら良いなと常々思っています。

音楽鑑賞も様々なツール、媒体で手軽に楽しめる時代ですし、特に日本にはカラオケBOXもいっぱいありますし、日常的に利用している方たちも多いかと思います。最近はYoutube動画などを参考にして独学で歌や楽器に挑戦する方たちも増えてきたように感じます。とても素敵なことだと思います。
これだけ便利な時代ですと、わざわざレッスンを受けるというのは、少しハードルが上がるかもしれませんが、音楽の楽しみ方に"〇〇でなければならない" というルールはないと思いますので、ご自身に合ったやり方で、音楽と触れ合い続けていただくことが一番です。
もし、レッスンを受けてみたいけれど、悩んでいる・迷っているという方がいましたら、まずは相談してみるのも良いかもしれません。様々な方針の先生がいますので、そこは見極める必要があるかと思いますが、家族でもない、仕事や学校の関係者でもない別の誰かと関わる機会があるというのは色々な利点があるかと思います。
というのも、前述した
「こころと体のセルフケア」によると、つらいときは一人で我慢しないで、誰かに「ツライよぉ……」とグチることも、立派なストレス解消法です。」とのことです。
音楽レッスンをしていると、もちろん音楽が中心ではありますが、全然関係ないこともスモールトークがてらお話をすることは珍しくありません。一見関係ないことでも、例えば作曲レッスンだと作品作りに繋がる内容であったり、悩みをお話ししてもらえたことによって、レッスンの内容や方針を生徒さんに合わせて転換したりすることができたりすることもあります。そして、普段の生活とは関わりのない第3者は愚痴の相手にピッタリかもしれません。
少し吐き出してから、さらに音楽に集中して脳みそを切り替えることで、リフレッシュしてもらえれば良いなと思っています。もちろん、講師たちはサンドバッグではないことはご理解いただかないといけませんし、音楽の先生はメンタルヘルスのプロではないので、専門的な治療が必要な場合は専門機関にすぐに相談しましょう。ですが、「よき相談者を見つける」という面では気の合う講師を探しておくのもセルフケアの実践の一環とも言えるかもしれませんね。

さて、音楽レッスンの話に少し偏ってしまいましたが、上記のようなセルフケアメニューができる状況というのは、まだそれなりに余裕がある場合の話のような気もします。
育児や介護など、様々な事情で、まともに寝れない・食べれないが続いている方もたくさんいるはずですし、そもそもそんなにポジティブに物事考えられないという方もいるでしょうし、誰かに相談することに希望を持てない方もいるでしょうし、正直言ってセルフケアなんて夢のまた夢というか、絵に描いた餅というか、綺麗事すぎると感じる方もきっといらっしゃることでしょう。
仮に医療機関を受診するほどでなかったとしても、実際に疲労や孤独の真っ只中にいる時には、そんな余裕などなく、本当に綺麗事でしかないと思います。そんな時に食べ物に気をつけろとか、運動しろとか、気分転換しろとか言われても「できたらやってるよ!!!」って私ならなります。
愚痴をこぼしたり、相談したりしたって、よくわかってくれる人だったらラッキーですが、そうと限らない場合もあるでしょうし、ましてや余計なお世話やクソバイスをされたら逆効果ですよね。

じゃあどうしたらいいんだ、という感じですが、私の結論はタイトル通り「出来るときに出来ることを出来る範囲で」です。
セルフケアに限ったことではありません。「〇〇しなきゃ」というのは、それがたとえどんなに善い行いだったとしても、そもそもストレスの原因となる考え方だと思います。
確かにやらなきゃいけないことっていうのは普段の暮らしでいっぱいあるのですが、「本当にそうか?」を一個づつ自分で考えてみるのも、ある意味セルフケアの一環だと思います。

自分の頭の中や、暮らしが不要不急の「〇〇しなきゃ」にまみれていないかをチェックして、自分のエネルギーを大事に暮らしていきたいものですね。


This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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