こんにちは!
日本語教師(にほんご きょうし)をしています、Yuka777です。
去年(きょねん)、会社に入ってきた新人(しんじん)のAさんが、上司(じょうし)に
「申(もう)し訳(わけ)ありません。明日は「休(やす)まさせていただきます。」と話していました。
「あれ?」
「休まさせていただきます」って・・・?
Aさんは、丁寧(ていねい)に話していると思いますか?
それとも、何か変(へん)だな。おかしいな、と感じましたか?
実(じつ)は、「休まさせて」の言い方は、誤(あやま)り=間違(まちが)いです。
正しくは、「休ませていただきます」で、「さ」は 入りません。
このような言葉を「さ入(い)れ言葉」と言います。
「さ入れ言葉」は、「~させてもらう」の謙譲語(けんじょうご)「~させていただく」に「さ」を入れた言い方です。
「休む」 ×「休まさせていただく」 〇「休ませていただく」
「読(よ)む」 ×「読まさせていただく」 〇「読ませていただく」
「飲(の)む」 ×「飲まさせていただく」 〇「飲ませていただく」
「包(つつ)む」 ×「包まさせていただく」 〇「包ませていただく」
Aさんのように、丁寧(ていねい)に話しているつもりが、ちょっとした間違いになってしまうこともあるので、気をつけたいですね!
原則(げんそく)として「…せていただく」は五段活用の動詞に、「…させていただく」はそれ以外の活用の動詞につく。上一段動詞「着る」を「着させていただく」、下一段動詞「受ける」を「受けさせていただく」とするのは正しい形。
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