ピアノスクールかなでのかなです!
今日は「家で練習してこない子」への、私なりの向き合い方について、もう少し踏み込んで書いてみたいと思います。
以前は、どうして練習してこないのか、
何が楽しくないのかを考えて、あれこれ工夫していました。
でも最近は、練習そのものを“思い出す力”とつなげることに重点を置くようになっています。
レッスンの終わりに、
その日の注意点を一緒に振り返って、口に出してもらい、書かせる。
「どこを直すって言われたっけ?」
「どの指使いを注意されたっけ?」
自分の言葉で思い出して、メモに書く。
この“思い出す作業”を取り入れるだけで、
ただ言われて終わりの注意が、少しずつ「自分のもの」になっていきます。
そして次のレッスンでは、
その中からほんの数か所でも直っていたら、必ずほめる。
できなかった部分はまた改めて一緒に振り返って、
「何を言われたっけ?」と問いかけながら、また書いてもらう。
この繰り返しで、
「やれと言われたからやる」ではなく、
「思い出して、自分で考えて練習する」意識が少しずつ育っていくのです。
自然と、レッスン中の集中力も変わってきます。
「覚えておかなくちゃ」「先生が言ってたことを思い出さなきゃ」と思うことで、
話をよく聞くようになってくる。
また、練習の目的がぼんやりしなくなるので、
「少しでも直せばいいや」という感覚が根付きやすく、
直すポイントも抽象的ではなく、どんどん細かく具体的になっていきます。
もちろん、一気にすべてが変わるわけではありません。
でも、ひとつひとつ、ゆっくりと、
“自分の頭で思い出す力”が積み上がっていく過程を、私は大切にしています。
ピアノの練習に限らず学習って、
「自分で気づけること」が何よりの財産になります。
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