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捻くれ者で、繊細な私が「日本脱出」して、日本語教師になった理由

Weekly Topic: Why I became a tutor

Mizuki F

こんにちは!日本語教師の Mizuki です。
カフェトークの今週のお題は「私が教師になった理由」。
今回は少しだけ、私自身のストーリーをお話しさせてください。

突然ですが、私は自分で自分のことを、結構な「捻くれ者」で、
おまけにとても繊細なタイプ(いわゆるHSP気質)だと思っています。

タイトルには「日本脱出」と少し強い言葉を書きましたが、日本が嫌いだったという意味ではありません。
ただ、私は日本の「こうあるべき」という空気を、人一倍強く受け止めてしまうタイプでした。
周りが悪かったわけではなく、私自身がその空気にうまく馴染めなかったのです。

───

◼︎ 夢の台湾留学が一転、「落ちこぼれ」に

そんな私の人生を変えたのが、大学時代に出会った「台湾」でした。
初めて訪れた台湾で感じたのは、日本とは少し違う自由さです。見た目も、考え方も、人との距離感も、「こんな生き方でもいいんだ」と肩の力が抜けたことを、今でも覚えています。

そして、「もっとこの世界を知りたい」という思いから、
台湾の大学院へ留学することを決意しました。

ところが、待っていたのは夢の台湾生活ではなく、「落ちこぼれ生活」でした。
1年間準備して入学したものの、周りは幼い頃から中国語に親しんってきた人ばかり。
最初の授業が終わった時点で、私の心は完全に折れていました。

授業は媒介語を使わないスパルタ方式。
「わかりません」を繰り返す私に、先生から「『わからない』は禁止。
何でもいいから発言しなさい!」と厳しく言われたこともあります。

毎晩50個の単語を調べ、意味を書き、例文を作る。
毎朝10分前には教室へ行き、真っ黒になるまで書き込んだ教科書を開いて復習する。
その繰り返しでした。

部屋へ戻れば、ルームメイトは全員中国からの留学生。
同じ部屋で暮らしているのに、心の距離は遠く感じ、最初の3か月は心身ともに疲れ切っていました。

───

◼︎ 努力の先に見えた「雪解け」と、忘れられない夜

それでも、少しずつ努力を積み重ねるうちに、先生方の表情も柔らかくなり、
1年後には何とか中級クラスまで進むことができました。

そして、帰国前の最後の夜。
あれほど距離を感じていたルームメイトたちと夜市で焼き鳥とビールを買い、
大学のメインロードを歩きながら「朋友」を大合唱し、涙を流して別れを惜しみました。

あの頃は毎日必死でしたが、今では笑って話せる、大切な思い出です。

───

◼︎ 過去の歴史、そして「今」日本語を学ぶ皆さんへ

大学院では、日本統治時代の台湾における日本語教育について研究し、修士論文を書きました。
その歴史には、さまざまな背景があります。
だからこそ私は、現代では「自分の意思で日本語を学びたい」と思ってくださる方々と出会えることを、
本当にありがたく感じています。

日本語を勉強する理由は、人それぞれです。
「旅行をもっと楽しみたい人」
「日本で働きたい人」
「新しい世界へ踏み出したい人」

そんな皆さんの人生の、小さなきっかけや次の一歩を応援できる存在になりたい。
それが、私が日本語教師になった理由です。

───

◼︎ 最後に:完璧じゃなくて大丈夫。小さな成功体験の積み重ねを!

語学を学ぶときの焦り。思うように話せないもどかしさ。頭が真っ白になる恐怖。
そして、それを乗り越えて話せたときの喜び。私は、その全部を経験してきました。

だからこそ、生徒さんの小さな緊張や言葉にならない不安にも、誰よりも早く気づき、寄り添える教師でありたいと思っています。

私のレッスンでは、完璧である必要はありません。
亀の歩みでも、一歩ずつ進めば大丈夫です。

日本を飛び出したからこそ、日本を少し違う視点から見ることができました。
そして、外国語を学ぶ楽しさも苦しさも経験したからこそ、皆さんの気持ちに寄り添える教師になれたと思っています。

日本語を通して、皆さんの世界が少しでも広がること。そのお手伝いができたら、とても嬉しいです。

オンラインでお会いできる日を、心から楽しみにしています。

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This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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