日本語・韓国語講師の Hayoung_Eikoです ^ ^
「なんか嬉しいな」
特に何かあったわけでもないのに、
ふと、そんな気分になることってありませんか?
反対に、
「あ~、余計なこと言っちゃった」
と、口にしたあとでちょっぴり後悔したり。
まったく違う気持ちのようですが、
韓国語では、どちらにも使える言葉があります。
それが、
「괜히」。
辞書では、
「わけもなく」「むやみに」「余計に」
などと訳されます。
ところが、会話の中の「괜히」は、
日本語ひとつに置き換えようとすると、
なかなかうまく収まりません。
たとえば、
괜히 말했어.
言わなきゃよかった。
言う必要もなかったのに、
つい言ってしまった。
ここでの「괜히」には、
「余計なことをしたな」という後悔がにじみます。
괜히 걱정했네.
心配して損した。
あれこれ心配していたけれど、
ふたを開けてみれば何でもなかった。
「なんだ、大丈夫だったんだ」
そんな安堵も感じられます。
一方で、
괜히 기분이 좋아.
なんか気分がいい。
何か特別なことがあったわけではない。
それでも、なぜだかちょっと嬉しい。
同じ「괜히」でも、
ずいぶん表情が違いますよね。
この違いを紐解く鍵になるのが、
「特にそうする必要もないのに」
と、
「これといった理由もないのに」
という二つの感覚です。
괜히 물어봤나 봐.
聞かないほうがよかったかな。
なら、
「聞く必要もなかったのに、聞いてしまった」。
괜히 기분이 좋아.
なら、
「理由はよく分からないけれど、なんだか嬉しい」。
だから「괜히」は、
場面によって
「余計に」
「~しなきゃよかった」
「~して損した」
「なんか」
「なんとなく」
と、日本語での表情も変わります。
辞書では、ひとつの「괜히」。
でも、
괜히 말했어.
と口にするときと、
괜히 기분이 좋아.
と口にするときでは、
そこに流れている気持ちはまるで違う。
言ってしまったあとの、小さな後悔。
理由なんてないはずなのに、
なぜだかちょっと嬉しい気持ち。
次に「괜히」を耳にしたら、
日本語なら何と訳すかだけではなく、
その ‘괜히’ がどんな気持ちを抱えているのか、
そっと感じてみるのもいいですね ^ ^
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