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第24回:毎日勉強する子は,毎日頑張っているわけではない

じゅんじ / John

毎日勉強している子を見ると,
 
「意志が強いんだろうな」
「毎日ちゃんと頑張っていて,えらいな」
 
と思うことがあります。
 
でも実際には,
 
毎日勉強する子が,
毎日やる気に満ちているわけではありません。
 
疲れている日もある。
面倒な日もある。
気が乗らない日もある。
 
それでも続けられる子は,
 
毎日頑張っているというより,
頑張らなくても続けられる形ができている
 
ことがあります。
 
■ 毎日同じ量をやらなくてもいい
 
毎日勉強するというと,
 
「毎日1時間」
「毎日10ページ」
 
のように,同じ量を続けるイメージを持つかもしれません。
 
でも私は,
毎日同じ量でなくてもいい
と思っています。
 
元気な日は多めにやる。
普通の日は,いつもの量。
疲れている日は,最低限だけ。
 
その日の状態に合わせて,
量を変えていい
と思います。
 
例えば,
 
教科書を1ページ見る。
英単語を3つ見る。
数学を1問だけ解く。
 
そんなふうに,
「今日は最低これだけ」
というラインを決めておくのも一つの方法です。
 
大切なのは,
毎日同じ量をこなすことではなく,
最初からゼロにしない形を作っておくこと
です。
 
■ 「10分だけ」は,本当に10分でいい
 
子どもが,
「今日は10分だけやる」
と言った時,
 
「せっかく始めたんだから,もう少しやったら?」
と言いたくなることがあります。
 
もちろん,調子がよければ続けてもいい。
 
でも,
10分やると決めたなら,10分で終わってもいい
と思います。
 
「10分だけ」と言ったのに,
毎回そこから30分,1時間と増やされたら,
次から,
「10分だけならやろう」
とも思いにくくなります。
 
短い日があってもいい。
 
今日は少なくする。
 
それも,
続けるための調整
です。
 
■ 社会でいつも100点を取る生徒さんがいた
 
以前,社会のテストで,
いつも100点を取る生徒さんがいました。
 
私は気になって,
「どうやって勉強しているの?」
と聞いてみました。
 
すると,
「教科書を読んでいるだけです」
という答えでした。
 
何時間も問題を解いているわけでもない。
特別な暗記法があるわけでもない。
 
本人の感覚では,
勉強するというより,
普段から何となく教科書を見ているだけ。
 
それを,いつもやっている。
 
すると,
「ワークは簡単に解けるようになりました」
と言っていました。
 
これは,とても印象に残っています。
 
毎回,
「今日は覚えるぞ」
と気合いを入れているわけではありません。
 
でも,
 
何度も見ている。
何度も触れている。
 
その積み重ねが,
問題を解く時の強さになっていたのだと思います。
 
■ 私は3回連続66点だった
 
その生徒さんの話を聞いて,
自分の中学時代も思い出しました。
 
私は社会の定期テストで,
3回連続66点
だったことがあります。
 
同じ点数が3回続いたので,
今でも覚えています。
 
その後,高専に進んで,
世界史で80点台を取ったことがありました。
 
しかしその時は,
クラス全体の点数があまりにも低かったため,
全員に20点加えることになり,
結果として,
私の点数は100点を超えました。
 
中学時代の66点を覚えているだけに,
ちょっと不思議な感じがしたものです。
 
だからこそ,
社会でいつも100点を取る生徒さんが,
「教科書を見ているだけ」
と言ったことが,
強く印象に残ったのかもしれません。
 
特別な勉強をしているようには見えない。
 
でも,
普段から何度も触れている。

その違いは大きいと思います。

こうしてコラムを書いていると,
昔の生徒さんのことや,
自分の学生時代のことなど,
いろいろなエピソードが次々と思い出されます。
 
「そういえば,あんなこともあったな」と。
 
書きながら自分でも思い出すことがあって,
面白いものです。
 
■ 「頑張った量」だけを見ない

ここで,
伸びる子の親あるあるです。
 
3時間勉強した日だけでなく,
疲れている日に
少しでも続けられたことにも目を向けます。
 
例えば,
疲れている日に教科書を少し読む。
英単語を3個だけ見る。
数学を1問だけ解く。
 
そんな日にも,
続けたこと自体に意味があります。
 
親が見るのも,
「今日は何時間やった?」
だけではなく,
「今日も少し触れられたね」
くらいでいいのかもしれません。

毎日全力でやることより,
できる量に調整しながら,途切れさせないこと。

その方が,長く続きます。
 
■ 頑張らなくてもできる形を作る
 
歯を磨く時に,
「今日はやる気があるから磨こう」
とは,あまり考えません。
 
時間になったからやる。
寝る前だからやる。
 
習慣になっているからです。
 
勉強も,
少しずつそうなっていけばいい。
 
第21回では,
「始める力」
 
第22回では,
「自分で回す力」
 
第23回では,
「立て直す力」
 
について書きました。
 
そして第24回は,
「続ける力」
です。
 
続ける力は,
毎日気合いを入れる力ではありません。
 
少しでも触れる。
できる日に進める。
できない日は量を減らす。
そして,また次の日も戻ってくる。
 
毎日勉強する子は,
毎日頑張っているわけではありません。
 
頑張らなくても続けられる形を,
少しずつ作っています。

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