Thumbnail Image

受験算数のイメージ

kuro

中学受験の算数の文章問題は、特に難関校の算数は、一筋縄ではいきません。何からとりかかればいいのかさっぱり分からないように見えることもよくあります。

そういう問題を解説をしながらつくづく思うのですが、

受験算数は、東京の街中のどこかにポンと投げ出され、電車を使って目的地へ向かうのに似ている

ということです。 

ここでは、

徒歩=とりあえず地道に計算してみる
電車=特殊算や公式を利用する

というような意味で考えてください。

例えば、目隠しをされて連れて行かれ、東京の街中のどこかで目隠しを外されたとします。そしてこう言われます。「スカイツリーに行け」と。

すぐ近くにスカイツリーがもう見えているなら、単に歩いていけばいいだけです。これは単純な計算問題や、大問の(1)的な問題に似ています。

でも歩いて行けるからといってなにも考えずに歩くだけでは(2)以降を解くことはできません。(1)で法則を発見し、それを駆使しなければならないのです。

例えば、(2)では、スカイツリーがはるか遠くに見えています。普通に歩いていくだけでは、いつまでたってもたどり着けません。そこでとりあえずスカイツリーの方向に歩いてみます。そして周囲を見回してみると、渋谷駅が見えました。「なるほど、ここから半蔵門線で押上駅まで乗ればスカイツリーに行ける!」と分かります。

この半蔵門線に当たるものが、つるかめ算や和差算、等差数列の和の公式のような、急速に答えに近づける強力ツール、「特殊算」「公式」なのです。

地道に徒歩で計算しまくればいつかはスカイツリーにだって到達するかもしれませんが、試験時間内にたどり着くことはできません。 

だから、難関校の入試問題を解くときに必要なのは、「とりあえずやれるだけの計算をしながら、この先どんな公式・特殊算を使えばいいのかイメージする」という姿勢です。

徒歩の筋力=計算力も必要ですが、どの路線を使えばいいのか考える力=解法を見つける力も試されます。

両方の力をつけるためには、

日頃、基本例題を解いている段階から、「この特殊算はどういうケースで使えるのか」を考えるクセをつけておくことが大切です。

專欄文章僅為講師個人觀點,不代表 Cafetalk 立場。

回應 (0)

登入之後,添加評論 登入 »
Premium ribbon

來自:

住在:

授課種類

講師會的語言

日語   母語程度
英語   日常會話程度

kuro 講師的人氣專欄

  • 「浮遊感のあるコード」とは?〜Burt Bacharach "This Guy's In Love With You"分析

    DTM・作詞作曲講座で、 コードの分析をするレッスンがありました。 その中で非常に興味深いものがあったのでご紹介します。 ちょっと長いです。。 Burt Bacharach(バート・バカラック)...

    kuro

    kuro

    0
    20281
    2017 年 6 月 3 日
  • 受験しない小学生が絶対やるべきこと

    箱根に行ってきました! 小学生のお子さんで、「なかなか勉強しない」や、「将来に向けて学習習慣をどう身につければいいか」など、ご相談を受けることがよくあります。 今回、たまたま機会があり、自分...

    kuro

    kuro

    0
    13741
    2017 年 11 月 12 日
  • 中学受験にスタディサプリは使える!?

    今日は暑いですね汗 さて、今日はリクルートが提供している「スタディサプリ」についてお話します。小4から大学受験まで、月額980円で講義見放題のサービスです。子どもに最もかかるのは教育費。そんな日本...

    kuro

    kuro

    0
    11383
    2017 年 6 月 10 日
  • タブレットを使った勉強はアリかナシか!?

    iPadをはじめとしたタブレットを学習のツールとして導入するケースが増えています。私立の中高で「一人1台のタブレットを導入した」というニュースを聞くようになりました。今まで紙ベースだけでやってきた勉...

    kuro

    kuro

    0
    10408
    2018 年 4 月 23 日
« 講師專欄首頁
線上客服諮詢