こんにちは。師走の日々、いかがお過ごしでしょうか。
さて本日は、前回の予告通り「アクディブファンド」についてご紹介します。
ご存知の通り日本では約6,000種類の投資信託が発売されており、
最近は「インデックスファンド」の方が話題になることも多いのですが、
「アクティブファンド」も頑張っています。
それでは「アクティブ」の意味をみてみましょう。
アクティブとは「活動的」とか「積極的」な様を意味します。
ここでは「積極的」と意味でお考えください。
「アクティブファンド」とは運用会社が独自の銘柄(投資をする企業)選択や
資産配分(どの企業にどれだけの割合を投資するかという配分)をすることにより、
インデックス(株価指数等)の動きを上回る運用成績を目標とする投資信託になります。
インデックスファンドとは異なり、銘柄選択のために地道な企業調査・分析などが
必要となるので、企業調査を行うアナリストや最終的な運用責任者である
ファンドマネージャーの力量が試されるのです。
またアクティブファンドは独自のテーマや哲学を設けているので、
個性があり、その指針に基づいて銘柄選択を行います。
そうすると自ずと種類も多くなり、時代を経て新しいテーマが出てくると、
また種類も増えていきます。
最近だと世界を股にかけた「5G」や「宇宙」をテーマにしたファンドもあるのです。
どんな企業が選択されているのかは、上位10社くらいになりますが、
「目論見書(もくろみしょ)」というものに掲載されています。
こういったものもウェブ上で見ることができるので便利ですよね。
「インデックスファンド」との違いですが、やはり調査費用がかかりますので
「信託報酬(信託を管理・運用するための経費)」が高くなってしまいます。
大雑把ではありますが、平均の信託報酬は以下の通りです。
(個々のファンドで異なりますので、投資をお考えの場合は必ずご確認ください)
インデックスファンド→約0.5%(最近はどんどん安くなる傾向)
アクティブファンド →約1.5%
現在日本は2%のインフレ目標があり、私たちが資産運用を考える際は
年率4%くらいを目指している中で、1%の差があるというイメージです。
ですので、インデックスファンド以上の結果をだすのは、難しいとされています。
しかしその困難さにチャレンジし、ファンドのテーマに沿いつつ株価上昇を
牽引する銘柄を見つけ出し、将来性の高い企業に投資していくのが
アクティブファンドの運用者の方々のお仕事になります。
私自身、運用会社での勤務経験があります。
アナリストやファンドマネージャーの方々が、来る日もくる日も
地道に会社訪問や工場見学などを重ねレポートを書き、社内での討論に加え
海外のアナリストたちと海外の競合他社との比較分析などをした上で、
投資決定をしている様子を遠くから見守っていました。
様々な経済統計や刊行物・レポートも読みこなし専門の勉強を重ね、
気が遠くなるような時間と手間をかけて、将来有望な企業を見つけていく方たちを
今もとても尊敬しています。
そんな方々の汗と涙の結晶(!)がアクティブファンドだと思っています。
本日はちょっと熱く語っちゃいました!
読んでいただき、ありがとうございます。
次回もお楽しみに♪
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