おもしろいフランス語表現 - よく舐められた子熊?!

Shibashiba

 Un ourson bien léché
フランス語を直訳すると
「よく舐められた子熊」

実は、しつけの良い子、お行儀のいい子という意味です。

母熊が一生懸命子熊の世話をしているところを見ると、わかる気がしませんか?

昔のフランス人は、熊は舐めながら子どもを形作ると考えていたという話もあります。

かつてはフランスの山や森にもたくさんの熊が住んでいました。

二本足で立つ熊たちのことを、中世以前のフランス人は人間のご先祖様だと思っていたとか。

アイヌやネイティブアメリカンの人々の感じ方と通じるものがありますね。

キリスト教会が力を持つようになると、そうした考え方は好ましくないものとなっていったようです。

それでも、熊の親子を見つめるまなざしは、今もフランス語表現の中に残されています。
This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

Comments (0)

Login to Comment Log in »

from:

in:

Categorie insegnate

Language Fluency

Giapponese   Madrelingua
Inglese   Fluente
Francese   Fluente

Le rubriche di Shibashiba più lette

  • おもしろいフランス語表現 - よく舐められた子熊?!

     Un ourson bien léché. フランス語を直訳すると「よく舐められた子熊」実は、しつけの良い子、お行儀のいい子という意味です。 母熊...

    Shibashiba

    Shibashiba

    0
    5642
    Jun 30, 2020
  • 「一寸の虫にも五分の魂」-私が好きな日本語の言葉

    子どものころから好きな言葉。「一寸の虫にも五分の魂」簡単に踏みつぶせるように見えるかもしれない。でもね、どんな小っちゃな虫にだって魂はあるんだよ!「魂」とは、死後の魂のことではありません。精神力とか...

    Shibashiba

    Shibashiba

    0
    5401
    Jul 15, 2020
  • フランス語のことわざ - Qui ne tente rien n'a rien.

    直訳すると「何も試さない者は何も得ることがない」というフランスのことわざ。15世紀ベルギーの哲学者の言葉「サケを釣るには小魚を手放さなければならない」が元になっているという説も。日本の、というか中国...

    Shibashiba

    Shibashiba

    0
    5156
    Aug 30, 2020
  • ベルギーの詩人、アンリ・ミショー

    好きな詩人と聞かれるとちょっと困ってしまうけれど、今回はアンリ・ミショーを挙げようと思います。   ミショーは19世期の最後の年である1899年に生まれ、1984年に没したベルギーの詩...

    Shibashiba

    Shibashiba

    0
    5154
    Jul 30, 2020
« Tutte le rubriche

Got a question? Click to Chat