皆さんこんにちは
ピアニストの手嶋沙織です。
さてさて、以前ピアノを弾くときに意識する場所・体編についてお話しました。
今日はその回でも話に出ました脱力について書いていこうと思います。
ピアノのレッスンでよく言われますよね。『力が入ってる!力を抜きなさい!』
でも、正直どうやった力を抜くの?と疑問に思うことはありませんでしたか?
私はありました(笑)
そして質問すると、『力抜くだけよ!』との返答。。
幼いながら、私は理解力がないのかと思いました。。。
さて脱力についてですが、まず椅子の高さを確認してください。
高すぎると、鍵盤を見下ろし上から弾くので一見簡単に弾けそうですが、指を動かす方向が1パターンの為指と手首に負担が来ます。
反対に椅子が低すぎると、肘が下がり手首は体の重さを受け取るような姿勢になり、手首は締まり肘は固定されて脱力できません。
ご自身の体にあった椅子の高さでまず座りましょう。
姿勢は猫背になっていませんか?猫背になると胸で呼吸し、鎖骨でエネルギーが止まってしまいます。鎖骨が止まることにより腕の自由さがなくなり、力が入ってしまいます。
反対に反り過ぎるとインナーマッスルが使えなくなり、腰のみで支え始めます。
腕や肘も自由な感じがし、これは一見良いように思えますが、指だけで弾いてしまう為フォルテやピアノの強弱のさがなくなり、腰は痛くなり指だけで弾くため腱鞘炎になってしまいます。
脱力にはやはりインナーマッスルが必要不可欠なのです。
筋力ないんですが。。。。と思われても心配ありません!意識して下されば大丈夫です。
そして腕は軽いイメージで、綿を持っている時の腕の感覚が必要です。
脇も絞めすぎないように注意しましょう。
手首はインナーマッスルや会陰からのエネルギーを指に伝えるための接続部分ですから、絞めるのではなく開放させてあげて下さい。
弾くときに手首が締まってしまうのは、指が動いていないことへの不安や十分に指が独立していない為手首で支えてあげているからです。
ですので、手首を開放させてあげる時怖さがでてくるかと思います。不安定な感じがするからです。
最初のうちは手首に少し力が入ってしまうかもしれませんが、ゆっくり体と対話しながらガッチリ大切に持っていた緊張感を解き放つように指へエネルギーを流すようにしてみて下さい。
また、どのような音を出したいか、その曲の何を伝えたいか、何を表現したいかを明確にすると自然と脱力できています。
脱力が出来ていない箇所は闇雲に練習している箇所の可能性もあります。
まずはゆっくり!
音を聞きながら、どんな音を出しているか聞いてみて下さい。
レッスンではお一人お一人に合った体の使い方や脱力、をお伝えしてます。
それでは今日はここまで!
пока!
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