自由研究のオキテ
こんにちは講師のsunaです。
私は、自由研究が大好きです。
学校の教科書や塾の問題集を離れて、「自由」に好きなことを好きな方法で調べるなんて、とーってもワクワクしてしまいます。
でも、、私には、大人として、指導する立場として、とても気を付けていることがあります。
それは、、「自分が直接見たことと、他の人から聞いたことやどこかで読んだことの区別をつける」ということです。
小学校低学年であれば、「~だそうです。」「~と書いてありました」など、伝聞は伝聞と分かる表現に直してもらいます。日本語には主語の省略も多いので、誰の立場で書かれた文章なのか書き分けることはとても大切です。
小学校中学年以上では、引用元を明記するよう指導します。ネットや本の写しも、立派な研究だと思います。引用元のホームページアドレスを明記する、引用文献を明記するなど、著作権についてモラルを教えるチャンスだと思います。
つまり、自由と言えども、研究という以上、決まりもあるわけです。。
今までで、心に残った自由研究が2つあります。
1つは、、造幣局の博物館で、とても綺麗なコインを見たこと。製造された国の国名は、私が知らない名前でした。でも、子どもの中に、「知ってるよ」という子がいました。環境問題の授業で、海に沈みそうな国として出てきたそうです。造幣局の職員の方が喜んで、コインがここにあるいきさつについて教えてくれました。「この国は、外貨(この場合、日本円)が必要で、外貨と交換するための記念コインをたくさん発行しているんだよ。」とのことでした。
もう1つは、、車やさんにかたっぱしから飛び込んで、「どこの国の会社ですか?」「エンブレムの由来を教えて下さい。」と尋ねるというもの。国内の企業は、たいてい、エンブレムに込められた企業理念を語って下さったようですが、、意外に面白かったのは、「どこの国の会社か」という問題です。どこで創業した会社かということとは全く関係なく、今現在どこの国で製造されて日本に運ばれてくるのか教えて下さったのだと思います。
「ハダカの王様」というお話があります。大人はついつい「見るべきところ」に囚われがちですが、子どもたちは、自由を与えられると、曇りのない目で観察を始めます。
私は、子どもたちに気がつかされる、そんな瞬間が大好きです。
suna
2015年 9月 11日
OGARUUTAさん、 コメントありがとうございます。 自由研究と充実した夏休みをちょっぴりおすそわけしていただけて、嬉しく思います。 小学校卒業まで、毎年蓄積される自由研究の記録は、お子さまの成長の記録になることと思います。上級生になると、今年の自由研究をまとめながら、昨年度までの自由研究を読み返したりしています。 学校でたくさん勉強して、それから見直すと、前は分からなかったことにきがついたりもします。 大切な成長の記録を、ぜひ来年も楽しんで下さいね。
OGARUUTA
2015年 9月 10日
はじめまして、先生のコラムを読んで、先日まで、子供と一緒に夏休みの自由研究をしていたことを思い出しました。初めての自由研究で、だいぶ苦労しました。子供は、大人とは違う見方をしてくれるので、図鑑に載ってないことを、ネットで調べたりしました。HPや文献の引用の明記も大切だと思いましたが、字を長く書くことの苦手な一年生には、書くことが難しく断念しました。それより、字のバランスなどそれ以前の問題が多々あり、指摘するたびにぐずるので大変でしたが、それでも、自分で調べたことをしっかりと覚えてくれて、みんなに熱く語っている姿は、とても楽しそうで、自由研究を頑張ったかいがあったなと思いました。自由研究はやらされるのではなく、自分の好きな事を好きな方法で調べるまさにその通りだと思います。