こんにちは。講師のbananafishです。
読書は、好きです。
子どもの頃から、それなりに幅広いジャンルの本に出逢ってきていると思います。
残念ながら、私の20代は大昔のことなので、私が20代に読んで感動した本!や、今でも、バイブル的な存在!という本をご紹介しても、今の20代の方達の参考にはならないのでしょう、、、
その代わりに、今までにどのような読書をしてきて、今の自分に何を残したか?ということを振り返ってみようと思います。
小さい頃は、特別に本が好きな子というわけではなかったようです。最初に、自分から買って欲しい!とおねだりしたのは、ドラえもんのコミックだったとか。お母さんがいつも残念そうに語っています(^^;それでも、子どもの頃から、街の図書館に連れて行ってもらって、絵本を借りてくるというのは、日常だった記憶があります。本棚に囲まれた空間は、子ども心になにかどきどき、わくわくするあこがれの空間に映っていたように思います。ぐりぐら、のんたん、パディントン、エルマーなどなど。よく、お絵かき帳にも登場していた記憶があります。
小学校の頃は、物語よりも、折り紙の本とか、工作の本とか、そういうHOWTOに意欲があったような。借りてくるだけ借りてくる!けど、自分では完成させることができず、結局、お父さん、作って!となり、うちはお父さんがすぐに作っちゃうから、子どもがいつまでたっても、自分で出来るよういならなかった!やっぱり、お母さんがいつも残念そうに語っています(^^;
それでも、ずっこけシリーズとか、青い鳥文庫とか、小学生の頃には、おもちゃのほかに、お誕生日にお気に入りの本をリクエストすることが恒例になっていた気がします。
中学生になると、電車で1時間以上の通学時間という読書時間ができました。スマホなど無い時代なので、自然と文庫本を読むようになります。シャーロックホームズとか、赤川次郎とか、コバルト文庫とか、その頃の中学生としては至って定番のラインナップですね。
私にとって10代の読書は、「友達付き合いの一環」という側面と、「本が好きな自分が好き」という偏った理由があったようです。仲のいい友達や、あこがれの先輩が読んでいる本とか、雑誌で取り上げられているタイトルから、教科書に出てくる小説まで、とりあえず読んでみるという、こだわりのない、うすっぺらい読書からはじまったと思います。
その延長に少しづつ、自分の好みで作品を選ぶというプロセスが増えていきました。好きなテイストの作家さんの作品にフォーカスするとか、気になったテーマの作品を探して読むとか、そんな感じです。
そんな風にジャンル問わず、色々な作家さんの色々な世界観、人生観に触れているうちにというか、そもそもそういうお年頃だったということなのか、人は何故生きているの?宇宙って何?神様って誰?という様々な疑問を抱くようになり、だんだんと、その答えを探すための読書に変っていきました。
ただ、情報を取り込むという受け身的読書から、自分の疑問に対する応えを見つけだすためのアクティブな読書に変ったということでしょう。そのことで、読書に影響を受けながら進んで行く人生が始まった。そんな感じでしょうか。
中学3年生の頃に、ホーキング博士に憧れ進学先を理系に選んだのはあまり意味のある選択ではなかった気もしますが、読書の影響により積み重なって来た人生の入口としては、なかなか気に入っているコンセプトです。
そんな読書のおかげで、20代の頃には、自分が目指したい自分のカタチというものが漠然と見えていて、そのために実際に自分の環境をどんな風に、どうすれば、自分のカタチが整っていくのかということが、日々のテーマとなっていました。そのこと自体は、40代になった今も変わりないかもしれません。
20代の頃の読書は、現実で起こった事件、ちょっとした人間関係から、仕事上のテクニカルなことまで、その事件に関連するテーマを深読みしていく。そのような傾向があったと思います。
学生の頃なら、新しい彼氏ができたら、その彼が好きな作家さんにフォーカスするとか。そんな風に可愛い感じでしたね。社会人になってからは、整理術やプレゼン技術など、物理的なことから、幸せ論など感情コントロールや精神的なことまで、自分の身の回りをどうオーガナイズしていくか、コミュニケーションを中心に参考になりそうなタイトルを片っ端から読んでみる。といった感じが増えていった気がします。
基本的に、いろんなことをすぐに忘れてしまうタイプなので、一度、読んだ本でも、好みの本は、何度も繰り返して読むことが多いのですが、読書というのは、その時々の自分の状態によって、自分のインスピレーションが働くポイントが違ってくることに気が付いたのも20代の頃だと思います。
自分が、どんな大人になりたいのか、どんな大人になることを目指せば、ハッピーな人生でいられるのか?この先、もっとハッピーでいるためには、どんな風に生きていけばいいのか?それらの答えを求めながら、色々な本に出逢ってきました。
自分にプラスになるものばかりではありません。それまで知らなかったマイナスの感情を呼び起こすような内容の作品もあれば、どうにもその時の自分の波長に合わずにモチベーションを落とさざるを得ないような作品もあります。
30代になると、タイトルやインデックス、あとがき、時にはパラパラっと2,3ページ流し読めば、明らかに自分にはマイナスになるタイプの本もなんとなく見極めが出来るようになってきて、手当たり次第に読み漁りダメージを受けることも少なくなりました。
そんな読書人生の中で、自分の状態がこういう時なら、この本、この作家さんという自分図書館が出来上がってきたのも30代になってからな気がします。この自分図書館は、今でも、この先も、ずっと少しづつ、整理、拡充して自分の人生にとって大きな役割を果たし続けると思います。
読書は、人生に大きな影響を与えます。だからこそ、20代の皆さんには、誰が選んだのかもわからない、不特定多数のメディアがそれぞれの思惑で作りだした、ランキングに頼らずに、自分の直感を信じて選んだ本をコツコツと自分図書館に増やしていって欲しいと思っています。
そんな想いから、なるべく固有名詞を出さずに終えようと思っていましたが、私の自分図書館のメインストリームに少しだけ触れて終わりにしようと思います。
自分の方向を見失いそうになった時:吉本ばなな
とにかくがむしゃらに動き出すエネルギーが欲しい時:村上龍
何かを実行するために、冷静に計画をつめていきたい時:宮本輝
アップダウンに関わらず、現実逃避をして時間をやり過ごしたい時:宮部みゆき
というわけで、bananafishの自分図書館、エントランスをお楽しみいただきました!
もうすぐ、紅葉の季節ですね。GOTOフル活用で、晩秋を満喫したいです!
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