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Cafetalk Tutor's Column

Rubrica di YTS

自分を動物に例えるなら?: YutaTanakaSound

Weekly Topic: If you were an animal, it would be...?

Feb 14, 2021

自分を動物に例えるなら亀というイメージが有ります。とはいっても、ああ、沢山努力して最後はウサギに勝つからね。というわけではなくて、私は自分を特別努力家だとは思いません。そういった意味ではいたって凡人だと思います。自分が無尽蔵にモチベーションがあって努力が出来るような人間でないことが分かっているので、努力を続けないといけない環境に自分をわざと置くようにするのが癖になっています。音楽で学士、修士と進めたのも学位が欲しかったからではなくて、集中して音楽の勉強が出来る環境が欲しかったのだと思います。

でも今日ふと亀だと思ったのはウサギと亀の逸話では無くて、思考スピードのイメージの話です。亀の思考が実際に遅いとか言っているわけではないですが、ゆっくり動くし長生きする亀はゆっくりした思考を象徴しているような生き物だと思います。でもウサギは確かに思考が速そうですね。常に耳を澄ましていて、危険をいち早く察知して逃げ道を確保する。反対に亀なんかは進化の過程で甲羅を固く強くして、危険が迫ったらその場で甲羅に入ってしまえばいいという方法を取ったのですから、やはり思考パターンもウサギとは相当違うと思います。なので私もゆっくりと、結論を急がずに考えることが出来る時が一番幸せです。自分の脳の仕組み上、そういった時が一番効率が良いというのを感じているのだと思います。私の脳の処理能力はCPUに例えたらいまだにPentium IIIくらいです。シングルコアで、ハイパースレッディングも無しですね。つまり演算スピードも出ないしマルチタスキングも苦手といったような脳ですがそれで結果を出すには一つの処理に集中して、時間もかけるしかありません。そういった意味で私は自分に作曲は向いているのだと感じます。音楽の演奏などパフォーマンスはリアルタイムでどうしてもスピード感は大事なのですが、作曲にはリアルタイムというものは存在せず、多少時間がかかってでもいいものが書けたら良いわけですね。

ちなみに音楽の演奏は始めは譜面、メロディー、ハーモニー、リズム、フィンガリング、ダイナミクス、フレージングなどなど非常に高度なマルチタスキングを要しますが、練習を続けて行くことによってどんどんシングルタスクに近い状態に持っていくことが出来ます。練習を積み重ねることによって上記のいろいろな音楽を演奏する上での気配りを脳の無意識のエリアがコントロール出来るようになってきます。ということは究極の領域は、自分の意識はたった一つのことだけを考えて演奏することが出来るということですね。私もその領域に達したいと思って楽器の練習をしています。

話が少しだけそれましたが、やっぱり亀というのは結構しっくり来ています。

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