モロッコでの山登り - ガイドさんへの感謝 1

Shibashiba


(今は旅行どころではありませんが、モロッコへの家族旅行の思い出です)

 

山登りのガイドさんはベルベル人。

ナイキの靴と靴下を履いていました。

いわゆる登山靴が必要な山ではなく、山頂に着くまでは、子連れでも余裕でした。

 

山頂には滝があり、売店で飲み物などを売っていました。

すると、ガイドさんはいつの間にか姿を消していました・・

周りを見回すと、お客さんに飲み物を振る舞ってもらっているガイドさんもいたので、気を使って姿を消したらしいです・・

 

山頂まで運び上げなければならないから、飲み物もきっと高めだったと思います。

 

夫は自分たち用にもそのようなところで買い物をするタイプではなく、私たちは持ってきた水筒で水を飲みました。

 

しばらくすると、どこからともなくガイドさんが戻ってきて、帰りはどの道にしますか、と聞きます。

来た道をまた戻るか、もうひとつの道を取るか。

 

説明を聞くと、もうひとつの道は、向こうに見える切り立った崖を越えなければならない、でもそれを超えたら後はとても楽、ということでした。

 

お金がかからないとき、夫は選択を私に任せます。

 

せっかくだからもうひとつの道を行ってみようか。ガイドさんは子連れだとわかって言っているのだし、大丈夫だろう。

 

では、ということで私たちは群衆を離れ、崖の方へ。

どうやって向こうに行くのかなと思っていると、ガイドさんは子どもをひょいと肩に載せ、崖をよじ登り始めました。

夫はその後だったか、先に登らせてもらったのか、とにかくガイドさんに教わりながら登っていきます。

 

三人とも上まで登って私を見下ろしています。

 

え。

 

当時はまだボルダリングは流行っていませんでした。

 

でも夫にも登れたのだし、私にも登れるだろう、と何とか途中まで進んで・・

そして私は止まってしまいました・・・

 

(つづく)

This column was published by the author in their personal capacity.
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