みんなの日本語 助詞の「違い」 日本へ行きます 日本に行きます 覚えていますか?

anegawa

日本語の教科書の「みんなの日本語」他に出てくる「場所+へ」「場所+に」の違い



例文でいうと、「東京行きます」「東京行きます」でしょうか。


この違いは、日本語を勉強する生徒のみなさんからよく聞かれる質問です。


日本語の先生であれば、だれでも答えることができる問題ですが


レッスン内容を忘れた生徒もいるでしょう。レッスンで聞きもらした生徒もいるでしょう。


みなさん、復習しましょう。整理しましょう。



どちらもほとんど変わりません。確かに変わりません。(日本人には)


でも生徒のみなさん、先生の答えがこれだったら納得しますか


「へ」と「に」は文字が違います。ですから、意味も違うのではないか?と生徒が思うのも当然で


す。



「へ」は方向、方角、「に」は目的地(が決まっているとき)に使うと一般的には言われています。また



「日本」は、硬い表現、書き言葉ですので書面での連絡、案内などに使われることが多いです。


「日本」は、話し言葉などで使われることが多いです。


ここで注意するのは 100対0  0対100 ではないということです。


「日本へ」も「日本に」も、どちらも書き言葉、話し言葉で使いますが、「日本へ」は、書き言葉で多く



硬い
表現であり、「日本に」は、柔らかい言葉、話し言葉で多く使われるということです。



そして、話し言葉では、「日本に」を使っていれば、まず問題ないということです。




「日本に」「日本へ」は、「行きます、来ます、帰ります、戻ります」などの移動を表す動詞に結び付きま


す。



「日本に」は、「あります います 」などの存在を表す言葉と結びつくこともあります。



ここで不思議なのは「日本へあります、日本へいます」は使えないことです。



ふしぎですねぇ~。





そして、「兄は日本にいます」「明日、東京に帰ります」「今日、大阪に戻りました」などのように


文で覚えましょう。文で覚える癖をつけましょう。



また、


助詞は「に、へ、」以外にもたくさんあります。


他の言葉と結びつくとき、微妙に違い、意味も変わってきます。



助詞、動詞は、単語、語彙同様文で覚えましょう。



わからないとき、忘れたときは日本語の先生に聞いてください。



正確に分かり易く教えてくれると思います。



わからないときは、先生に質問する、積極的に質問する。大事なことです。






ところで、


みんなの日本語では「〇〇へ行きます」で教えています。


話し言葉では、「〇〇に行きます」を圧倒的に多く使うのに「〇〇に行きます」が出てこないのは



なぜでしょう。



言葉は生き物ですから、現状に沿った表現を使ってほしいですね。



日本語学習者のみなさんも混乱しています。

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