(※TOEICとフランスの写真は特に関係ありません。)
日英バイリンガル講師のスティーブン 孝之 シャレットです。
本日のテーマは「ネイティブがTOEICを受けたらどうなる?」
もしくは、「ネイティブにとってのTOEIC」でお送りいたします。
『ネイティブなんだから満点で当たり前でしょ〜。』
と心の中で呟かれた方、(私の)気持ち的&半分は正解です。
ある程度の社会経験があるネイティブにとって、TOEICの問題はそんなに難しいものではないと思います。単語のレベルは、ビジネスにおいてよく使われる頻出単語で構成されており、深く読み込まないと理解できない、というような内容ではなく、あくまでも日常的なコミュニケーション英語のレベルだと思います。
ただ、TOEICの試験(時間制限や会場の緊張感等)という条件の中で、完璧に解答するのは結構難しいです。
なぜなら・・・
1. リスニングが1度しか読み上げられない為、聞き逃したら終わり。
2. リーディングはかなりの速さで解かなければ時間切れの可能性、さらに妙なひっかけ問題で時間を消費する。
<補足>
1:リスニングに関して言うと、ネイティブにとっては、英語 (国語 )力というより集中力が求められている印象です。こんな言い方は失礼ですが、1時間近くもの間、特に面白くない話を聞き続けなければいけないので、正直、眠気に打ち勝つ対策が必要だと思いました。。
2:リーディングは、とにかく量が多いので、目眩く、次から次へと問題を解かないと時間が足りません。ネイティブでも、ん?という妙なひっかけ問題で時間を消費してしまう可能性があるので、時間内に解き終えるのは、そんなに簡単なことではありません。
という訳で、時間制限がない条件で、自宅などでリラックスして問題を解けば、ほとんどの社会人ネイティブは満点を出すと思い(願い)ますが、実際の試験において、全く対策せずに受験して満点を出すのは、かなり難易度の高いことだと思います。
あまり大きな声では言えませんが、私も写真の通り、若かりし頃(かなり昔のことですが)、興味本意でテスト対策を全くせずにTOEICを受けたことがあります。
会場で発狂しそうになりました。結果は985点。(辛い。。)
ネイティブなので、履歴書にも書けませんし、自慢にもならないのですが、その後、英語の家庭教師の依頼を受けるようになって以来、多くの生徒さんがビジネス英語の習得及びTOEICの対策を要望されていたので、その時の悔しかった気持ちを奮い立たせ、TOEICの問題について自分なりに分析し、どのような点が英語学習に生かせるのかを整理しました。そして今日に至っては、カフェトークの生徒さんに向けてTOEICの傾向を踏まえた対策等を考えるに至っています。その意味では、一度、受けてみた経験は、十分に価値のあることだったと感じています。
次回(第二話)は、「TOEIC対策をすることで、実際に何が学べるのか」をテーマに投稿したいと思います。
不定期投稿なのはご容赦下さい!
最終話(第三話)までお付き合い頂ければ幸いです。
日英バイリンガル講師
スティーブン 孝之 シャレット
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