日本語に限りません。
外国語でもそうだと思いますが、先生は生徒から質問されると嬉しいものです。
中には嬉しいとは思わない先生もいるかもしれませんが、
私は日本語について質問されると嬉しいです。
答えをきちんと言って、生徒にわかってもらったときに嬉しいと思うからではありません。
(もちろん、それもありますが)
本当の理由は、こうです。
質問にうまく答えられなかったとき、当然それを調べて、また別の生徒から質問があったとき
答えられるように勉強します。
「確実に答えられるようになるための勉強の機会を生徒から与えられた」と考えるからです。
日本語の先生は、日本語教師の資格(本当は資格とは言いませんが)を取ったとき
嬉しいと思うくらいではいけないと私は思います。甘いと思います。
わたしは資格を取ったとき、やれやれとは思いましたが嬉しいとは思いませんでした。
日本語教師の資格を取っても、生徒にきちんと教えられるレベルにないことは
自分が一番わかっていたからです。
マラソンで言えば、「やっとスタートラインに立った」と感じるかもしれませんが
私は、自分の位置はスタートラインのはるか後ろだと思いました。
東京マラソンなどでいえば、上位入賞を狙う選手や招待選手はスタートラインに立っていると言えます。
これらは、言わばベテランの日本語教師の方々です。
でも、資格を取ったばかりの日本語教師は、一応、日本語教師と名乗れるだけで、
レベルは低く、スタートラインから何百メートルも後ろにいる一般参加選手と同じです。
私は、そこからが勝負だと私は思いました。
だから、ない知識をある知識に変え、へたな教え方を上手な教え方に変え、わかりにくい説明を
わかりやすい説明ができるように、いろいろな本やYouTubeなどで勉強し、今も勉強しています。
今でも、知識は足らないしや説明はわかりにくかもしれません。私のレベルは、まだまだでしょう。
でも、これは日本語教師をしている間は、常についてきます。
知識不足は付いて回ります。間違いも多いです。
その知識不足を補うチャンスをくれるから生徒の難しい質問がありがたいわけです。
私は、いつもレッスンの最後に質問はありませんかと生徒に聞きます。
ないとき、がっくりします。
質問してくれると嬉しくなります。
その質問に答えられなかったときは、もちろん悲しいし、悔しいです。情けないです。
でも、それがバネになり、レベルアップにつながります。
それでも大ベテランの先生には、かないません。
日本語を勉強している外国人のみなさん、わからない日本語多いですね。
「嬉しい」と「楽しい」の違いはなんですか?
「趣味」と「興味」の違いはなんですか?
「未来」と「将来」の違いはなんですか?
「私は日本人です」と「私が日本人です」の違いわかりますか?
「つ」を「ちゅ」と発音する韓国語母語話者のみなさん、すぐ発音直せますか?
「や ゆ よ」が苦手なベトナム人のみなさん、どうやって発音直しますか?
中国語母語話者のみなさん、強いアクセント、どうやって弱めますか?
「た」と「だ」の発音の違い、どこが違うか先生に教えてもらいましたか?(3つあります)
「せっかく、遠い所から来たのにディズニーランドはコロナで閉演でした」
「せっかく」、どういうとき使う言葉ですか?
「せっかく」と「わざわざ」の違い、わかっていますか?
「せっかく」の小さい「っ」(促音)、発音できるようになりましたか?
生徒のみなさん、日本語の先生にたくさん質問してください。
わからなかったら質問しましょう。
そのとき、答えられなくても、先生は後日正しい答えを教えてくれます。
生徒の皆さんも勉強、日本語の先生も勉強です。
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