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難関校、合否の分かれ目は思考力系の問題を解けるかどうか。難関校合格には思考力強化が必須。

Tutor Na

こんにちは。

 

今日は難関校受験生にとって合否の分かれ目になる、思考系の問題について書いていきたいと思います。

 

この記事を書こうと思ったのは、小学校6年生になりたて〜秋頃に、

 

「今までは塾の成績も良くて上のクラスにいたのに、なぜか成績が最近下がってきています。どうしたらいいのか分からなくて。」

 

というご相談をよくお伺いするからです。

 

このケースは、暗記型の生徒さんにかなり共通するケースです。

 

原因は、自分の頭で問題を考えていないからです。

 

この問題はこうやって解くという、パターンで問題を解いてしまっているケースです。

 

こういった解き方をされる生徒さんは、今まで、自分で問題と一題一題じっくり考えるという勉強の仕方をしたことがない場合がほとんどです。

 

中学受験算数の場合、小学校5年生終わりくらいまでに、おおよその基本学習を終えます。

 

この基礎固めの時は、暗記でも対応できてしまうため、

 

中学受験算数=暗記

 

という勉強法を確立してしまうケースが散見されます。

 

と言いますのも、中学受験算数も基礎段階では、何回か問題をみて、解き方の手順を覚えれば、そこそこ解けるようになり、その段階でのテストでもそこそこ高得点を叩き出せるからです。

 

公開テストや模試等でも、基礎問題の確認という点に重きが置かれるため、応用問題も少なめでもあります。

 

ただ、問題なのは、この基礎固めの際に暗記で乗り越えることができてしまうために、

 

暗記=算数の勉強法

 

と思ってしまって、難関校受験で要求される思考力強化については一切強化せず、小学校6年生以降の応用問題シーズンを迎えてしまうことです。

 

これが、一番肝心な小学校6年生の受験シーズンでの伸び悩みに直結します。

 

小学校5年生段階で基礎演習が終わった後は、本格的に応用問題に入っていきます。

 

小そして、学校5年生終わりから小学校6年生始めごろから、テストでの応用問題の比率が大幅に増えていきます。

 

この時期に、暗記型の生徒さんは急に太刀打ちできなくなってきます。

 

そうならないためにも、少し、あれっ?と思った時に早急に手を打つ必要があります。

 

ただ、大半の場合は、少し調子が悪いのかな程度に思ってしまい、勉強量を増やすという選択肢もしくは何もせずとりあえず様子見という選択肢をとってしまうようです。

 

そしてそのまま受験シーズンに突入してしまい、受験直前機に焦ってしまうというのが典型的なパターンです。

 

そうなると、精神的にかなり追い込まれてしまいますので、なるべく早め早めに手を打ちましょう。

 

できれば、難しいのは百も承知ですが、理想は勉強開始時から、思考力を鍛えることをお勧めします。

 

というのも、

 

難関校、最難関校で合否を分けるのは、思考力系の問題です。

 

難関校の思考系の問題では、

 

・自分の頭で問題を読んで、

・問題の出題者の意図を汲み取って、 

・今まで習った基礎知識の何を聞かれているのか考え、

・あれこれ試行錯誤して

・最終的に問題の糸口を見つける

 

ことが要求されています。

 

特に難関校であればあるほど、このプロセスを重視した問題が出題されている印象です。

 

応用問題で伸び悩むタイプや、本番で合格点に届かないケースは、多くの場合で、練習の際にこの思考力強化の練習をされていないことがほとんどです。

 

難関校の問題は、暗記で対応できるような、見たことある問題はほぼ出ません。

 

差がつかないからです。

 

入試は落とすための試験なので、本当に受かる能力があるかどうかは厳しく見られています。

 

難関校で求められている能力というのは、自分の頭で試行錯誤できる能力です。

 

そのために、試験問題で自分の頭で考えて答えまで辿り着くことを求める問題を出題しているのでしょう。

 

難関校は大学受験を見据えているからです。

 

大学受験の双璧といえば、東大入試、京大入試といった国立大学になりますが、これらの学校の問題は思考力重視です。

 

東大、京大といった難関国立大学は暗記だけでは対応できない問題が出題されます。

 

一度、東大、京大入試の数学は、解答までの思考力が非常に重視されています。

 

どの問題も出題者の意図を汲み取り、自分の頭でじっくり考え、試行錯誤し、その上で答えまで辿り着く問題がほとんどです。

 

おそらく、難関校は、中学受験後の6年後に控える大学受験を見据えて、上記のような思考回路を持っている生徒さんを募集したいのだと思います。

 

ですから、中学受験の算数の勉強を開始する時には、その意図を組んだ思考力強化の勉強法を取り入れることが合格への最短距離になってきます。

 

ただ、残念ながら、多くの場合で、中学受験算数を暗記で乗り切ろうとするパターンが多いのが現状です。

 

そして、暗記の量をとにかく増やそうとして、どんどん疲弊していってしまっています。

 

ここで、問題なのは、そもそも自分が暗記型で勉強してしまっていると気づいていない点です。

 

どうしても、塾等では、時間の制約上、また問題数の制約上、問題を大量に解いて、その解説を覚える、そしてその繰り返しの勉強法になってしまいます。

 

致し方ないところもあるのですが、難関校受験生はどこかの段階でこの暗記中心の勉強法から思考系の勉強法へ切り替える必要があります。

 

しかし、自分の勉強スタイルに気づいていないため、そのまま問題が見過ごされてしまっています。

 

小学校5年生後半から小学校6年生の時期に公開テスト等で、伸び悩みや成績が今まで良かったにもかかわらず成績が下がっていく傾向が続く場合は、早急に手を打ちましょう。

 

暗記型の勉強法をとってしまっていて、成績が下がってしまった場合でも、思考系の勉強を強化できた場合は、持ち直して、難関校に逆転合格できています。(※ある程度基本が入っていることは大前提です。)

 

一度、あれっと思った時は、ご自分の勉強スタイルを確認してみてもいいかもしれません。

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This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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