イスタンブールの隅っこで ~テラスでチャイ、つれづれ便り②~ 

A Suzuki

皆さま、こんにちは。トルコのイスタンブール在住18年のSuzukiです。
私のお気に入りの場所=我が家のテラスでお茶(チャイ)を飲みつつ、心にうつりゆくよしなしごとを時折つぶやいております。

まさに「三寒四温」。まるで冬に逆戻りしたような寒さの中、なかなかテラスでお茶ができません。気づけば2週間前は蕾だった我が家の桃が咲いていました。



すでに受粉を終えた花もたくさんありました。どうして受粉したと分かるのかって?桃の花は受粉前後で花の色が変わるんだそうですよ。
上の写真は受粉前。雄しべや花の中心は白っぽいピンクです。それに対して下の写真は受粉後。


同じ一本の木に咲いている花ですが、こちらは雄しべや花の中心は濃いピンクです。今年も白桃がいくつか食べられそうです。良かった良かった。私はこういった雑学が大好きです。


雑学と言えば…蜂ですよ。これからの季節、我が家のテラスには数種類の蜂がわんさかやって来ます。チャイ(茶)を飲みながら花の上に飛び交う蜂を眺め、毎年ふと湧く疑問「この蜂はどこから来てるんだろう…」。
今年こそは忘れないうちに、と早速ネットで検索したところ、ミツバチ、足長バチなど、蜂の行動範囲は1~3㎞だそうです(←雑学?)。
1~3㎞…つまり徒歩10~40分の範囲……思わずテラスから我が家の周囲を見渡します。…どこに緑があると言うんだ?(↓テラスからの風景)

蜂の行動範囲って10㎞くらいかと勝手に思い込んでいたよ。うちの周囲には緑がないから。まさかの1~3㎞とは。…ひょっとして私が気づいていないだけで、うちの屋根裏とか巣でも作られてるのかな?それならハチミツを分けてもらえないかな?いや…まさかな。ないない。


ところでこの街並み…本当に道もくねくねごちゃごちゃ、救急車や消防車がスムーズに走れない。…茶を飲みながら、連想ゲームのように思考が続いていきます。
救急車と言えば「ドップラー効果」。救急車とすれ違う瞬間にサイレンの音が変わる、あの現象です。しかし悲しいことに、トルコに来てから私は一度もあれを耳にしたことがないのです。
「この街並みじゃ救急車が一直線に猛スピードで走り抜けることがないからなぁ。無理もない…」と思っていたのですが……先日、高速道路で救急車とすれ違った時にも、あの現象が起きなかったのです!!!
その後も二度ほど救急車やパトカーとすれ違うも、やはり体感できず「なぜだ~~!!なぜ救急車とすれ違ったのにサイレンの音が変わらない~?!」と悲しむ私に、娘ちゃんと息子くんは「言われてみれば、ちょっとは音が変わっていたかもよ?」と慰めの言葉をかけてくれます。…解せん。

え?でも、本当になんで??日本の高校、物理の授業で「ドップラー効果と言えば、救急車とすれ違う時の…」と言えば皆「あれか~!」となったのに、トルコでは「そんなの聞いたことある?」という反応に。そもそもトルコの物理の教科書に「ドップラー効果」って載ってるのか?
トルコの救急車は音が変わらない?それとも音が変わるのは実は日本だけ??他の国はどうなんだろう?せっかくの世界規模のカフェトーク、ここでアンケート集計とかできないかな??「私の住んでいる国ではサイレンの音変わりますよ~」って。

理論と実現象の差を嚙みしめつつ、やるせない気分のSuzukiです。…どなたか、このコラムを見てくれた方で、理由を知っている方がいらっしゃったら…教えて下さい~(泣)

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

Comments (0)

Login to Comment Log in »
Popular ribbon

from:

in:

Преподает

Language Fluency

Японский   Native
Английский   Proficient
Турецкий   Daily conversation

Сейчас популярно

« Back to List of Tutor's Column

Got a question? Click to Chat