敗者復活戦を勝ち抜いたが、その先の光景は見ることが出来なかった。
同じく二回戦で負けた本命チームと仙台駅のペデストリアンデッキで待つことにした。
いくらなんでも仲間が勝ち進んでるのに観光はできなかった。
三回戦は準決勝。
塩竈の漁港までのバスの中で魚偏の難読漢字の読み方を答えるものだった。
当時、クイズ愛好会では難読漢字はそれなりに練習をしていた。
擽る(くすぐる)、暈す(ぼかす)、鯔背(いなせ)、など。
でも、魚偏の漢字は一部のガチ勢メンバーしか暗記していなかった。
未だに後悔するのは、新幹線で私が読んでいた食品成分表に殆ど載ってたことだ。
三回戦敗退したチームに渡していれば、結果は変わったのかもしれない。
三回戦でバスから降りて結果を発表されて三年生チームは全滅した。
敗退チームは塩竈から蜻蛉返り。
何のための移動だったのか?
やっと仙台観光ができると思いきや三年生が仙台駅に揃ったのは夕方。
そこから遠くへ行くことは出来ないので、
ゲーセンに寄ってアニメイトに行った。
魚屋近くのアニメイトは閉店時間を過ぎていた。ショック。
またペデストリアンデッキに戻り、みんなでボケーっと仙台駅を眺めていた。
最後の夏が終わった。
会話は弾まなかった。
すると、どこからともなく署名活動をしているオバサンが寄ってきた。
オバサン「~~~~の署名をお願いします」
私「嫌です」
オバサン「何でですか?名前だけですよ?」
私「いえ、結構です」
訳のわからない活動に名前を使われるのは嫌だ。
オバサンは暫く粘ったが諦めて雑踏に消えた。
結局、東北地区大会は後輩のチームが優勝し全国の切符を手に入れた。
決勝戦を勝ち抜いた猛者たちは全員草臥れていた。
そりゃそうだ。朝から夜までの長期戦だったのだ。
後日、テレビ放送を見たら会場まで自転車で乗り込んだチームが特集されていた。
彼らは一問目で敗退し即座に帰った。
途轍もなく時間がかかった一問目は3分もかからずに終了。
「テレビってこんなにカットされるのか」
と一同落胆。ハンデあるし無駄はあるしカットされるし。
仕方ない。私の「オモチャ箱の中!」が映っただけ良しとしよう。
高校生クイズを見ると思い出すクイズに懸けた最後の夏。
テレビ局は気に食わないが貴重な体験だった。
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