Thumbnail Image

雛祭り 俳句鑑賞

Hiromi.O




一羽きて二羽の立ちたり雛納め

この句は句友のA子さんの句
鑑賞の依頼があり原稿用紙一枚の鑑賞文を書いた。

 雛祭りが終わった後
雛人形や道具をかたづけることを雛納めという
ひとつひとつ雛の顔を紙に包んで箱に収める
昔は娘を他家へ嫁がせる事を「片付ける」と表現していた
早くしないと娘の婚期が遅れるという言い伝えがあったりした
既婚者の場合はその意識は弱い
 何気なく窓に目をやる作者
美しい庭の枝がさわさわと動いたような・・・・
鳥がパッと目の前にあらわれた
そしてもう一羽の鳥が飛んできた
枝にとまっている番の鳥
 やがて二羽の鳥が飛び立った
再び箱の中に戻る雛の姿
華やかな雛祭りが終わる淋しさ
ものの哀れをうまく描写している
 年に一度
面倒であるが飾るのは楽しい
納めるのも面倒であるが愛おしく
「また来年」
と語りながら一体一体しまうのである

Hiromi.O

Added to Saved

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

Comments (0)

Login to Comment Log in »

from:

in:

Преподает

Language Fluency

Японский   Native
Французский   Daily conversation

Сейчас популярно

  • Haiku

    糸瓜忌

     正岡子規(まさおかしき)辞世の句 9月19日が命日で、「子規忌」「糸瓜忌へちまき」と呼ばれる。 亡くなる前日に詠んだ俳句は すべて糸瓜を詠んだもの 糸瓜からとれる水は、痰を切る薬として使われてい...

    Hiromi.O

    Hiromi.O

    0
    2305
    Aug 26, 2022
  • Haiku

    文化芸術の秋

    先日の月例の俳句会のレポートより 館内にはじまりを告げるアナウンスが流れ、教室に皆様集まり、台風の無事を確認しあいました。   白板に書かれている本日の席題は 台風 台風の句を最低1句入れて5...

    Hiromi.O

    Hiromi.O

    0
    2294
    Sep 24, 2022
  • Haiku

    あけましておめでとうございます

    初日の出今年はあちらこちらで初日の出を見ることが出来た様子でした。散歩に出ると、初日(元日の太陽)はギラギラして、快晴のお天気でした。昨日までの太陽と同じですが、年が改まった感懐が伴うため、清く...

    Hiromi.O

    Hiromi.O

    0
    2141
    Jan 4, 2023
  • Haiku

    ワンポイントレッスン ゼロからの俳句

    俳句づくりの第一歩まず自分の気持ちを声に出して言ってみる「今日のごはんはうまかった」そこに季語の単語をつけて5・7・5のリズムに整える朝顔や 今日のごはんが うまかった気持ちがいいでしょう!写真...

    Hiromi.O

    Hiromi.O

    0
    1979
    Aug 13, 2022
« Back to List of Tutor's Column
Got a question? Click to Chat