パリオリンピック "愛の讃歌" : 歌と音楽の学習効果

Weekly Topic: Music and Language: How songs can boost your learning

aoi.bleue

みなさん、こんにちは!

今年はオリンピックイヤー!
開催国はフランス!

そういった記念の年というのは、いくつになっても印象的で思い出にもなりやすい。
と、いうことで今年の大学のフランス語の講義では、毎回パリ・オリンピックについて、
ちょっとした映像を
見せたり、ちょっとした情報を折々に話していました。

特に、フランス文化研究という講義では、言葉と文化をテーマに、
オリンピックのPVなどからは、たくさんのフランス文化の断片を解説し、
100名程度の受講生とそういった記念になりうる時期を過ごせたことを本当にしあわせに思いました。

前期授業最終の試験日に、パリ・オリンピックは開幕しました!

わたしは、開会式を最初から最後までライブで観ていました!
(朝型人間なので、頭がくらくらしながらも!)

開会式については、「これぞ、フランス!」とマクロン大統領も評価していた通り、
象徴に富んでいて、教養があるとより楽しめる!これぞ、フランス!という開会式でした。
わたしの言語研究では文化を読み解くことをテーマとしており、まさに、ネタの宝庫!でしたので、
パリオリンピック開会式をテーマに、いくつかの論文にまとめたいな、と思っているところです。

私が個人的にいちばん感動したのは、「女性たちのあいだの連帯」と言う箇所です。
日本では、日本のメディアの観点での開会式の切り取り報道でしたので、
この箇所は、きっと全編を見ていた人にしか、ピンとこないかもしれませんね。

もちろん、フランス文学作品がたくさん散りばめられていたことも、
私の大好物ですので「さすが、フランス!やったね」とニコニコしていました。

マリーアントワネットが出てきたところも、流れとしてはバッチリでした。
「レミゼラブル」の演出からの、国家「マルセイエーズ」まで、
自由を獲得していくフランスの歴史を知っていれば、さほど驚くことはありません。

個人的には、いろいろな感動ポイントがありましたが、
誰もがみな感動する場面はきっと、最後の聖火トーチが気球とともにあがっていく場面からの
エッフェル塔、そこには世界の歌姫、セリーヌ・ディオンが!!のシーンかと思います。
(2022年に活動休止、闘病からの復活という意味もありましたね)

そして、歌は「愛の讃歌」でした。
もう、誰も文句なしの名シーンですね!

動画を貼っておきましたので、まだ見てないよ!と言う方は、ぜひ見てみてください!

大学の講義でも、見てない学生たちがたくさんいたので、この場面は見せました。
なんと、セリーヌ・ディオンを知らなかったと言う学生が多数・・・(ほぼ全員)

(フランス語圏文化を伝えなくては!)
セリーヌ・ディオンは、カナダのケベックの歌手ですね。

「愛の讃歌」についてもっと詳しく知りたい!という方はこちら
エディットピアフの生涯を描いた映画やフランス語の歌詞の紹介、
この曲をカバーしている他の歌手の聴き比べなどしてみました。

今週のテーマ:歌と音楽の学習効果

これはもう、まさに、言葉と文化は切り離せないので、
学習している言語で、歌を聞いてみれば、直接的にすぐに上達するということがなくても、
その言語の文化を感じることができるし、聞いたことのある単語が聞こえれば嬉しいし、
なんとなくでも口ずさめたら楽しいですね!

いいことしか、ないと思います。

が声を大にして言いたいのは、言語学習は楽しくなくてはなりません。
その意味でも、自分が心地よいと感じる歌を聞いて、いい気分になったら、
その言語を学習したいと言う意欲が
必ず湧いてくると思います。
そうしたら、長い目でみるのがコツですが、学習効果絶大です!

私は大学生や院生のとき、フランスのラジオを流しながら、勉強をしていました。
フランスの情報が聞ける、時々流れてくるフランス語の歌を聞ける、ということで
この方法は結構おすすめです!

(ただし、単調な学習の時限定、集中したい時はちがいます)

と、いうわけで、私のフランス語レッスンでは、
フランス文化についても折々にお話ししています!

フランスに関心のある方は、フランス語を学んでみましょう!
新しい世界が広がりますよ〜!

みなさまのリクエストをお待ちしております。

ー AOI    ー

フランス語講師
外国語としてのフランス語教授資格(FLE : Français Langue Etrangère)

母語としてのフランス語教授資格(FLM : Français Langue Maternelle)
中学・高等学校(英語・フランス語)教員免許

フランス国民教育省認定のフランス語語学試験「DELF/DALF」面接官・採点官に認定されています

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The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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