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蚕と蚕糸 ―外国人からの意外な質問に驚いた話

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ある日、日本語の授業中に外国人の学習者から「カイコとサンシの違いは何ですか?」と聞かれました。突然の質問に少しびっくりしました。正直「“サンシ”ってなんや」と思いました。日本人の自分もよくわからず英訳してもらいようやく彼らの聞きたかった言葉がわかりました。「蚕(かいこ)」と「蚕糸(さんし)」でした、普段の生活ではあまり使わない言葉ですよね。ましてや、外国人が「蚕(かいこ)」や 特に「蚕糸(さんし)」という言葉を知っているとは...。私は蚕糸という言葉すら知らなかったくらいです。不思議だったのは、もう一人一緒にいた外国人の学習者が「あーあー蚕糸ね」って知っていたことです。「なんで知ってるねん」と思わず関西人の癖が...。

そこで詳しく調べてみました。

まず、
(かいこ)」はシルクを作るために育てられる虫です。蚕は繭(まゆ)を作ります。この繭から、私たちがよく知っているシルクができるのです。

そして、
蚕糸(さんし)」は、その繭から作られる糸のことです。蚕が作る糸のことを蚕糸といいます。

また、蚕糸を辞書で調べると、蚕糸は「生糸(きいと)」と「絹糸(けんし)」"とも出てきます。その違いについても説明します。

「生糸(きいと)は、繭から取ったばかりの、まだ何もしていない絹糸です。

そして、

「絹糸(けんし)は、生糸を加工して、染めたり強くしたりして、服などに使えるようにした糸です。

この質問を通して、私たちが普段使っているシルク製品について少し学びました。何気なく使っているものでも、その意味や歴史をもう一度学ぶことは大事ですね。この質問のおかげで、生徒たちとの日本語の勉強がもっと楽しくなりそうです。


それにしてもどこで蚕糸なんて学んだんだろう…
むずかしい...

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
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