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勝手に聖ザビエルパワー!(前編)

Weekly Topic: Learning for travel: Planning your spring adventures

Yuliya_Juliet

音楽とインド暮らし

「か~がやくよぞら~の~♪」“星の世界”

文部省唱歌として、長い間、学校音楽教育で使用されている曲です。

「い~つくしみふか~き~♪」 “讃美歌312番”

こちら、“星の世界”と同じメロディーですが、この讃美歌としてなじみのある方も多いかもしれませんね。

宗教曲と言えば、

「南無(なむ)~妙(みょう)~法(ほう)~蓮(れん)~華()~経(きょう)」 “お経”

このお経を口ずさめる方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

このように、信者でなくとも讃美歌やお経を唱えることができるなんて、

不思議ですよね゚Д゚)

皆さん博学だから?..

そうかもしれませんが、
これを可能にしたのは、音楽のなせる業なのです。

そう、節(メロディー)がついていることから、

言葉がインプットされやすくなっていたんですね!

この、音楽の効果を使って、インドゴアにキリスト教を布教した人物がいます。


誰だかご存じですか?

この人物は髪型が印象的でして、かなりの方が、作曲家の“山田耕筰”と並んで、

教科書の彼らに独自に手を加えて、自身の教科書にオリジナルの彼ら

存在させていたのではないでしょうか?( *´艸`)


その人物とは…そう、“フランシスコ・ザビエル”です。

ちなみに彼のこの印象的な髪形は“トンスラ”というそうで、

キリストの茨の冠を模して、このように剃っているとのことです。


前出の“赤とんぼ”の作曲家でも知られている山田耕筰は、日本初のオーケストラを造り、

日本へ西洋音楽を普及させた作曲家であります。

そんな偉大な人物ですから、教科書や音楽室でも我々は目にしていますが、

あのスキンヘッド姿も、あえてだそうですよ!

彼の頭髪は、もともと薄くなってきていたのは事実ですが、

その薄くなった頭髪を、演奏会で指揮をしている際に、

「後頭部の頭髪が見苦しい…」との指摘を受けたことが理由で、

すべて剃ってしまったとのことです。(;・∀・)

さらに、彼の名前は本来は“耕作”という漢字だったらしいのですが、

“作”にケを2つ載せてケ(毛)を増やし、“耕筰”という字に改めた

という話もあります。


二人の髪型同様、話がそ()れにそ()れましたが…( *´艸`)

“フランシスコ・ザビエル”は、現地の言葉であるコンカニ語土地のメロディー

のせた讃美歌にすることによって、インドのゴアへキリスト教を広めることに

成功したアイディアマンでもあるのです。


当時ゴアはポルトガル領で、アジア布教の重要な拠点になっていたこともあり、

彼の遺骸は今なおゴアの地に納められています。


ところでみなさん、インドのゴア州をご存じですか?

先にも書きましたが、ゴアは旧ポルトガル領だったところなので、

ポルトガル建築が多く残っており、ポルトガルの街並みが見られ、

セルフィ―好きのインド人にとって映えスポットが豊富であり、

また、土地柄インド西海岸に面していて、インド人に人気のビーチリゾート地です。

観光するのに適しているのは10月から3月くらいまでなので、

冬から春の旅行にはぴったりですね!


そして、先ほどお話した、フランシスコ・ザビエルの遺骸が、

なんと、今年の15日まで、10年に一度の一般公開されていたのです。

私は10年に一度というパワーワードに気持ちが一気に持っていかれ、

年末に会いに行ってきました!


今回は、春の旅を計画しようということで、私のゴア滞在の様子を交えて、

ゴアを旅の計画の参考にご紹介しようと思ったのですが、まだまだ長くなりそうなので、

 

続きは次のコラムでご紹介させていただきます。
コラム: 勝手に聖ザビエルパワー!(後編)
リンク: http://cafetalk.com/column/read/?id=310325




いつも心に音楽を~♪
音楽とともに生活してみませんか?

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This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

Comments (3)

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  • Yuliya_Juliet

    山田耕筰大先生が犠牲になってくれました。

  • Yuliya_Juliet

    音楽と共に情報を発信したい意図を汲み取っていただけて、大変うれしいです。

  • toshiotoko

    お話されている内容は、音楽の普及と教育、そして文化の伝承に関してとても興味深いですね。学校で歌われる唱歌や讃美歌、さらには宗教的なお経まで、メロディがあることにより、多くの人々にとって覚えやすく、親しまれているという点は確かに音楽の力を感じさせます。

    フランシスコ・ザビエルがインドのゴアでキリスト教を布教した手法についても、現地の文化や言語を尊重し、それを活用することでより多くの人々に受け入れられたというのは、非常に効果的なアプローチだったと言えます。音楽は言葉の壁を越える力を持ち、人々の心に深く響く手段となり得るのですね。

    ゴア州についての記述も興味深いです。ポルトガルの影響を色濃く残すゴアは、そのユニークな建築様式やビーチリゾートとしての魅力があり、多くの旅行者にとって魅力的な目的地でしょう。また、フランシスコ・ザビエルの遺骸が公開されるなど、歴史的なイベントも人々を惹きつける要素の一つです。

    音楽が持つ教育的・文化的な役割と、その中での歴史的人物の功績、そして美しい地域の文化的景観という組み合わせが、この話を非常に豊かなものにしています。音楽と歴史、そして旅行の魅力が融合した素晴らしい話ですね。

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