この前、成年後見人についての勉強会があったのですが、
認知症など、自分で判断ができなくなった時には、
後見人を付けて、代わりに各種手続きなどを行ってもらいます。
ただし、後見人は、対象となる人の財産を「守る」のが目的なので、
財産を「増やす」ことはやりません。
つまり、資産運用は行いません。
例えば、株をたくさん保有している人が
後見人を付けることになった場合、
原則として、株は現金化してしまいます。
株は値下がりするリスクがありますから、
「減る」というリスクを避けるためにそうするのです。
これは、家庭裁判所からの指示でそうなるのですが、
本人の資産状況を見て決めるもので、
絶対に現金化ということでもないのですが、
もし、株を保有していて、
配当で暮らしている人がいた場合、
当然、配当暮らしをする人は、
それに適した株を選んで保有しているはずで、
持っていれば、延々と配当生活ができて、
資産が減らずに済むものを、
現金化することによって、
資産の取り崩しになってしまったら、
どんどん減っていく。
この方がリスクが高いではないか
・・・という議論をしておりました。
実際のところ、
家庭裁判所の人たちって
資産運用についてどれくらいの知識をお持ちなんだろうと
ちょっと思ってしまいました。
やっぱり、自分の資産を減らさないためには、
自分が認知症にならないように
できることはやっておくことも必要だなと思いました。
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