#190 最近読んだおすすめの本 わたしはBIG! ありのままで、かんぺき
カウンセリングを生活の一部に。
カウンセラーのayakoです。
みなさんいかがお過ごしですか。
今日は「最近読んだおすすめの本」のお話です。
今日ご紹介したい本なんですけれども、絵本になります。
タイトルが『わたしはBIG! ありのままで、かんぺき』という絵本なんですが、
こちらは海外の絵本で、翻訳をジェーン・スーさんが手掛けています。
私はジェーン・スーさんの大ファンで、ラジオやポッドキャストをよく聞いたり、
ジェーン・スーさんの本もほとんど読んでいます。
ラジオの中でジェーン・スーさんが「絵本の翻訳を手掛けたんです」という話をされていたので、
読んでみたいなと思い、手に取ったんですけれども、
すごく素敵なメッセージが込められている絵本でした。
タイトルに「私はビッグ」とありますが、
絵本の内容としては、周囲から「大きい」と指摘された主人公の女の子が、
その言葉にとても傷つくんですね。
周囲の決めつけや言葉に傷ついて、
時には涙を流して感情を吐き出す場面もあります。
ただ、最終的には自分のために居場所を作ることを決意し、
周りから何を言われようと「そんなの気にしない」と思えるようになります。
この絵本は、作者のワシュティ・ハリソンさんの実体験に基づくものなんだそうです。
絵本では「大きい」という特徴を描いていますが、
これは体型だけのことではないと私は感じました。
私自身、小学生の頃に自分の目が一重であることをとても気にしていました。
当時はみんな子どもだったので、「キツネみたいな目」と言われることもありました。
私は元気で明るくて、いつもケラケラ笑っているようなキャラクターだったので、
目のことを言われたら「そんなこと言わないでよ」と明るく返したり、
ときには自分で目を指でつり上げて、キツネの真似をしたりすることもありました。
でも、実はすごく気にしていて、「どうしたらいいのかな」とお母さんに相談したこともありました。
そんな私が、自分を肯定できるようになったきっかけは、アメリカに行ったときでした。
そこには本当にいろんなタイプの人がいて、
ちょっとぽっちゃりした子もいれば、細い子もいる。
髪の色も肌の色も、目の大きさも形もさまざまでした。
そしてアメリカの人たちが「一つの美にとらわれない」という考え方を持っていることを知って、
すごく気が楽になりました。
そこで初めて「自分はこのままでいいんだ」と、自分を肯定することができました。
そういったメッセージが、この絵本には込められていると思います。
「自分らしさを肯定する」ということ。
自分のことを受け入れるって、簡単そうに思えて実は難しい。
周りからの言葉って本当にパワフルで、それに傷ついたり負けそうになったりすることもあると思います。
この絵本は調べてみると、いろいろな賞も受賞しています。
ニューヨークタイムズ紙のベストセラー、年間最優秀児童賞、
全米図書賞の児童文学部門ファイナリストなど、アメリカでも高く評価されていて、
だからこそ日本語にも翻訳されたのかなと思います。
最近ではファッションモデルの分野でも、海外ではいろんな人種の方を起用したり、
いろんな体のラインを持った方が登場したりするようになっていますよね。
これって本当にいい流れだなと、私は思っています。
私が住んでいるインドネシアでも、いろんな方がいます。
宗教の色が強い国なので、それぞれの宗教の衣装を身に着けた方をよく見かけます。
たとえば、イスラム教徒の女性であればスカーフで髪を隠していたり、
バリヒンドゥー教徒の男性は、頭にバンダナのようなものを巻いていたり。
中華系の方もいらっしゃって、顔つきがインドネシア系とはまた違っていたりと、
本当にいろんな方がいるんです。
このスタイルが正しい、というものはない。
だからこそ、今「自己肯定感」というのがキーワードになっていますが、
その第一歩として「自分らしさを受け入れる」ことが大切なんだと思います。
この絵本を通して、皆さんにもそのことに気づいていただけたら嬉しいです。
イラストもとてもかわいいので、ぜひ読んでみてください。
今日は「最近読んだおすすめの本」のお話でした。
では、またお会いしましょう。
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